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大丸松坂屋

[中部圏特集・環境] 名古屋市が進めるSDGsのまちづくり、人づくり 産学官巻き込み推進 具体例”見える化”、教育やアプリで浸透も

中部圏、ニューノーマル時代へ
エコパルなごやの展示室
エコパルなごやの展示室

 名古屋市は、民間非営利団体(NPO)などで構成する「なごや環境大学」(涌井史郎学長)と協力して、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)削減をはじめ、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みを強めている。「まちづくり」と「人づくり」の2つの視点で、それぞれのプロジェクトを立ち上げ、地元企業や地域社会を巻き込んだ取り組みを進めている。

■モデル地区


「まちづくり」では今年8月に「SDGsまちづくりプロジェクトin錦二丁目」を立ち上げた。中区錦2丁目をモデル地区として、緑化や生物多様性などの環境問題にも配慮しながら、地域課題の解決を図る取り組みで、その検証と成果の発信を通じて持続可能なまちづくりを推進する狙いだ。

市環境局の鳥羽義人環境企画部長は「環境に優しいライフスタイルを発信しながら、街の賑わいを作ることで、地域ぐるみのSDGs事業のショーケースにする。具体例を”見える化”することで、ほかの地域にも波及させたい」と意気込む。

プロジェクトには、同地区の地域活性化に取り組む錦二丁目エリアマネジメント(本社名古屋市)や、同地区で先進技術の実地検証を支援する事業革新基盤の「N2ラボ」も協力し、セミナーやワークショップを開催する。地域内外の大手・中小企業、住民、NPOらが幅広く参画して、具体的な事業計画を練り上げ、実施していく方針だ。

同地区は2015年に市の「低炭素モデル地区」に認定され、「都市の木質化プロジェクト」を進めるなど、地域ぐるみでの行動気運が高い。低炭素モデル事業では30年にCO2排出量を15年比で25%削減する目標を掲げている。

■子供たちへの教育


一方、「人づくり」は教育委員会などと協力して小学校4~6年生向けの「SDGs学習プログラム」を制作し、夏休みや冬休みの課題に盛り込む。

今年の冬休みには専用のウェブサイトを立ち上げ、市内企業などのSDGsの取り組みを動画で配信する。また、企業や施設、各区図書館でのフィールド学習も行う。現在、20社程度を目標に、協力企業の募集を進めている。

子供たちには、休み期間の日誌にレポートを提出させ「子供と家族がSDGsを考える機会にしたい」と狙う。

■市民への啓蒙


このほか、一般市民向けには、なごや環境大学の拠点でもある名古屋環境学習センター・エコパルなごや(中区栄1)での常設展示やワークショップ、スマートフォン用のエコアクションアプリ「なごっちゃ」などを通じて、市民の環境意識を高めている。

なごっちゃは、環境に優しい行動の写真を撮影して投稿すると、ポイントがたまり、ポイントを協賛店舗のクーポンや景品プレゼントの応募に利用できるというもの。協力事業者も環境企画部の低炭素都市推進課市民活動推進係(電話052・972・2692)で随時募集している。

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