全国唯一のブロック経済紙 愛知・岐阜・三重・静岡の経済情報

中部経済新聞 購読者向け中経企業年鑑データサービス申し込み・ご利用はこちら

大丸松坂屋

[中部圏特集・エネルギー] 取引先の課題解決へ 新エネルギーや新サービス提案  経済活動再開を受け回復基調のエネルギー需要 

中部圏、ニューノーマル時代へ
中電本店ビルで記者会見した中部電力ミライズの安井取締役(中央)ら
中電本店ビルで記者会見した中部電力ミライズの安井取締役(中央)ら

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響による、主力の法人需要の減少で電力、ガスのエネルギー各社は一時厳しい業績を強いられた。ただ、経済活動の再開を受け、エネルギー需要は回復基調にある。従来のエネルギー分野にとどまらず、新エネルギーや新サービスの提案などを通じ、取引先のビジネス課題を解決しようとする動きがある。

■再生可能エネルギー


中部電力ミライズは6日、太陽光発電を中心とした再生可能エネルギーサービスを提供する新会社「中電Looop Solar(ループ ソーラー)」を設立すると発表した。太陽光発電事業などを手掛けるLooop(ループ、本社東京都)と合弁で新会社を30日に立ち上げる。再生可能エネルギーの普及拡大が狙いだ。設備設置容量は5年間で10万キロワット(一般家庭2万5千世帯分に相当)を目指している。

中部電力は2018年にループと資本業務提携している。法人顧客の屋根などに太陽光発電設備を設置し、客の初期負担ゼロで二酸化炭素排出量ゼロの電気を利用してもらう自家消費サービスを提供してきた。新会社の設立を機に、両社の経営資源を融合。環境変化に柔軟かつ迅速に対応する方針だ。

具体的には、両社が展開してきた自家消費サービスのより低価格で提供することを目指す。サービス名は「ゼロ ルーフス」。11月から中部エリアを中心に全国の法人に売り込む。

新会社の本社は、名古屋市東区の中部電力ミライズ本店内に置く。資本金は2億円。出資比率は中部電力ミライズが51%、ループが49%。社長は、中部電力ミライズ事業戦略本部事業開発第2グループ長の吉田周一氏が兼務する。

6日、中電本店ビルで記者会見した中部電力ミライズの安井稔取締役執行役員事業戦略本部長は「再生可能エネルギーの普及拡大と低炭素社会の実現に向け本気で取り組みたい」と話した。

なお、今年6月の株主総会後に名古屋市内で記者会見した中部電力の林欣吾社長は、新成長分野の確立に向け意欲を示した。総会では、銀行代理業や電子決済等代行業その他金融サービス業のほか、損害保険代理業など保険サービス業を事業目的に追加する定款変更が可決された。林社長は「今後の新たなサービスの開発、提供に向け一層(取り組みを)加速していく」と意気込みを述べた。

■外食企業向け


東邦ガスは、コロナ禍で売り上げが大幅に低迷した外食業界のサポートに取り組んでいる。

名古屋市港区にある業務用厨房の体験型ショールーム「プロ厨房オイシス」で、テークアウトやデリバリー商品の開発の場を提供している。計80台のガス機器・厨房機器があり、さまざまな機器を使いながら、最適な調理方法を検討し、試食できるのが特長だ。18年9月の開設以来、約1万3千人の客が利用している。

中国料理専門店をチェーン展開する浜木綿(名古屋市)は、オイシスに店長や調理長が一堂に会し、会議や新メニューの調理講習を実施。7月末にオープンした新業態やテークアウト、デリバリー商品の開発で利用している。同社は「会議と調理が可能な『オイシス』を利用できることはありがたい」と話している。

経済活動の再開で足元のエネルギー需要は回復基調にある。各社はさまざまな分野で課題を抱える顧客をサポート。社会インフラとしての役割を果たし、経済回復に寄与する考えだ。

全文1364文字
中部圏、ニューノーマル時代へ

記事をもっと読むには・・・

中部経済新聞 記事閲覧サービスのご案内
メールマガジンはこちら
チカマチラウンジ

2020年10月16日の主要記事

業種記事一覧

地域記事一覧

会社概要メニュー

取材ノート

出版物のご紹介 一覧へ

中経企業年鑑登録

イベント情報一覧へ