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[中部圏特集・工作機械] デジタル活用を加速 ウィズ・コロナ、展示会もオンラインへ コロナ禍で設備投資需要の低迷続く 

中部圏、ニューノーマル時代へ
国際工作機械見本市ジムトフも今年はオンライン展示会に切り替わる(写真は2018年のジムトフの様子)
国際工作機械見本市ジムトフも今年はオンライン展示会に切り替わる(写真は2018年のジムトフの様子)

 工作機械業界は、新型コロナウイルス感染症の影響による企業の設備投資意欲の減衰で、受注の低迷が続いている。4~6月期を底に一部復調の兆しはあるが、「コロナ禍前の水準に戻るには、相当な時間がかかる」(関係者)との見方も多い。新しい製品や技術を披露する展示会も相次ぎ開催が中止されるなか、中部の工作機械各社は、オンラインでの情報発信や商談活動を強化。デジタル活用を加速し、新規の受注の獲得に向け取り組んでいる。

■厳しい受注環境


中部経済産業局が9月30日に発表した管内工作機械メーカー8社(オークマ、アマダマシナリー、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の8月の工作機械受注額は、前年同月比20・5%減の231億6100万円で、22カ月連続で前年を下回った。設備投資需要の低迷で、厳しい受注環境が続いている。

国内受注は前年同月比26・7%減の77億8800万円。21カ月連続で前年を下回った。主要な一般機械工業向けは30・9%減、自動車工業向けは25・0%減だった。ただ、比較的好調を維持している半導体関連に加え、自動車関連でも一部明るい兆しが出始めており、前月比では0・1%増。4~6月期を底に、現在は持ち直しつつある。

海外受注は16・8%減の153億7300万円と、22カ月連続の前年割れ。中国は建機などで設備投資需要が回復しており、「欧米を中心に先行きは不透明感が強いが、中国がけん引役となって受注環境が上向いていくことを期待したい」(関係者)との声もある。

■ウェブ戦略


一方、コロナ禍で顧客との対面機会が激減するなか、中部の工作機械各社は、新規の受注の獲得に向けてデジタル活用の動きを活発化。ウィズ・コロナ時代の商談を、あの手この手で模索している。

オークマ(本社愛知県大口町)は、7月にデジタル活用の新部門「ものづくりDXセンター」を発足。機械情報や技術者によるプレゼンテーション動画などを載せたデジタル展示場を開設したほか、ウェブでの商談やテストカット、立ち会いを進めている。

DMG森精機(本社名古屋市)も7月、インターネットウェブ上に伊賀事業所内のショールーム「伊賀グローバルソリューションセンタ」を4K画質のフルCGで再現。約45の工作機械をはじめ周辺装置なども展示し、まるで本物のショールームを歩き回っているかのような感覚で閲覧できるコンテンツに仕上げた。開設にかけた投資は2千~3千万円。映像クリエーターを増員し、ウェブを通じた質の高い情報発信に力を入れる。

各社が新しい製品や技術を披露する展示会は、相次ぎ中止になった。今年、開催が予定されていた2年に1度の国際工作機械見本市「JIMTOF(ジムトフ)」(日本工作機械工業会と東京ビッグサイトが主催)も東京ビッグサイト(東京国際展示場)での開催を中止、オンライン展示会「JIMTOF2020 Online」(会期11月16~27日)に切り替えることが決まった。参加各社が動画配信や資料掲載を通じて、新製品、新技術の紹介を行う形式で、オプションメニューとしてチャットやアンケート、ワークショップを活用して閲覧者とのコミュニケーションもできるという。

ジェイテクト(本社名古屋市)は、これに合わせてウェブ戦略を強化。ホームページ上での製品情報の発信を充実させるほか、すでに機械を保有している顧客向けに、ウェブで性能や点検、部品交換履歴など機械にまつわるさまざまな情報が確認できるよう、システムを整備する予定だ。

関係者は「コロナの影響がおさまり、リアルな展示会が復活したあとも、デジタルの活用を並行していきたい」と、口をそろえる。対面重視の工作機械業界はいま、転換期を迎えている。各社の対応に、注目度が増している。

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