[取材ノート] 観光地、回復の兆しも… / 三重
4連休となった今年のシルバーウィーク。三重県では伊勢神宮をはじめ、多くの観光地がにぎわいを取り戻した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、長らく停滞していた観光だが、4連休に限れば「前年並みのにぎわいだ」「前年を上回った」という声も聞こえてくる。
ただ、手放しで喜べているわけではない。通年の売り上げで言えば大きく落ち込むことは目に見えているし、何よりもコロナ対策のために、身を削っている企業が多い。
宿泊業では、稼働率が100%でも、誘客に向け、価格を下げている。バイキングやビュッフェを中止しているホテルもまだ多い。観光施設では施設内が密にならないように、入場制限をかけ、回転率を落としている。ただ最大の懸念は、第3波だ。また大きく観光客が減れば、身を削る努力が水泡に帰し、再び我慢の日々が続く。
新型コロナはまさに波だ。第2波では、第1波に耐えた近所の飲食店がいくつかもっていかれた。第3波が襲えば、第2波で体力を使い果たした企業、店舗は耐えられないだろう。
川原和起(かわはら・かずき)春日井市出身。釣りが趣味で、今年だけで青物、エイ、ウツボに3本竿を折られた。しっかりした竿を買おうと、青物用にシマノ製10フィートの竿を新調したが、磯場でつまずき、自分で折った。もう釣りは辞める。