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【中部圏特集2】新観光資源回遊性高まる中部国際空港島 国際展示場、LCCターミナル相次ぎ完成 成長の”起爆剤”に第2滑走路実現へ

中部の今を伝える中部圏特集
8月30日開業した愛知県国際展示場
8月30日開業した愛知県国際展示場
 中部の空の玄関口である中部国際空港島(常滑市)に愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo(アイチ・スカイ・エキスポ)」と、格安航空会社(LCC)向け第2ターミナル(T2)が相次いで完成した。10月にオープン1周年を迎えた複合商業施設「フライト・オブ・ドリームズ」は両施設に隣接しており、一段と回遊性が高まる。今後の中部の成長をけん引する起爆剤として期待され、政財界の悲願である中部空港第2滑走路の実現につなげていきたい考えだ。
 8月30日に開業したアイチ・スカイ・エキスポは、国内初の空港直結型展示場という利便性を生かし、国内外から集客を図り、新たな交流を生み出す。
 展示場は、初のコンセッション(公共施設等運営権制度)方式を採用し、イベント事業を展開する世界大手の仏GLイベンツと前田建設工業(本社東京都)による特別目的会社「愛知国際会議展示場」が運営を担う。

■国内4番目
 屋内の展示総面積は6万平方メートルで国内4番目の広さを誇り、名古屋市港区のポートメッセなごや(総面積約3万4千平方メートル)と比べると約1・8倍の大きさ。さらに屋外の多目的利用地3万3千平方メートルもある。
 屋内の六つの展示ホールのうち「展示ホールA」は、コンサートなどを想定した天井高20メートルで柱のない100メートル×100メートルの1万平方メートルのホール。そのほか五つの「展示ホールB~F」は隣接しており、間仕切りを外すとひとつの展示場としては国内最大規模となる5万平方メートルのホールとしても活用できる。
 さらに、国内唯一の常設保税展示場として、通関手続きが簡略化することができることから、海外からの見本市などを誘致する大きな武器になる。
 既に多くのイベントを開催し、今後もさまざまなイベントが予定されている。県も積極的な支援に乗り出しており、GLイベンツと新たな国際産業展を立ち上げる覚書を締結したほか、運営権を原資に基金を設立し、新しいイベント開催に向けバックアップしていく方針だ。

■第二の開港
 T2は、中部空港にとって2005年2月の開港以来、大規模な機能強化で、”第二の開港”と位置付けられている。9月20日に運用を開始し、スタート時はLCC5社が国内外11路線で運航している。
 T2は既存ターミナルの南側に位置し、2階建て2棟(本館、サテライト)構成で、延べ床面積は約4万5千平方メートル。10スポット、14ゲートで、将来的には拡張することができる。
 最新機器を導入し、利便性と機能性を追求した。手続き時間を短縮するため、LCC向けターミナルとして国内初となる自動手荷物預入機や、高性能X線検査機などの保安検査設備などを採用した。
 18年度の中部空港の旅客数は1235万人で過去最高を更新した。19年度は前年度比114万人増の1350万人(国際線690万人、国内線660万人)を見込んでいる。
 供用を開始したT2は年間450万人(国際線300万人、国内線150万人)の旅客を受け入れることができため、一気に規模を拡大することができる。

■MICEを核に
 中部財界の関係者は「T2の供用開始で旅客数、発着回数を伸ばし、第2滑走路の建設につなげていきたい」と期待している。政財界の思いは27年の品川―名古屋間で開業を目指しているリニア中央新幹線に何とか間に合わせ、交通ネットワークを最大限に生かせる体制を構築したい考え。
 県は、国際会議・見本市(MICE)を核とする国際観光拠点の整備に向け動き出している。中部の成長に向け、大きな一歩を踏み出した。
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