ふるさと納税サイト「さとふる」に期待

更新日:2018年 9月28日 (金)

 お礼品ばかりが注目される「ふるさと納税」だが、納税先を元気にするのも制度の趣旨。お礼品を通じて消費者とのつながりが深まったり、新たな商品開発に結びついた例もある。
 愛知県南東部、三方を海に囲まれた田原市は古くから農業が盛んな地域。温暖な気候と豊かな土壌を生かし、無農薬や減農薬で育てる農家もある。

「顔の見える関係」

 果物や野菜の生産・販売を行うマーコは、菊の栽培を生業にスタートした。しかし、時代とともに葬儀の形態が変わり、需要は減少傾向に。多角化の一環として、消費者に安全安心な野菜を届けようと、農薬を極力使わない栽培を軌道にのせた。
 ふるさと納税サイト「さとふる(https://www.satofull.jp/)」に出品しているのは、完熟収穫の「とまとのこころ」、朝摘みの「いちごのしあわせ」。今年4月には、収穫前に割れてしまった完熟トマトを使ってトマトジュースも開発した。
 「当社はもともと企業向けが中心だったが、『さとふる』を通じて消費者である寄付者とのつながりが多くなった。これからは消費者との『顔の見える関係』づくりを目指したい」(青山智行社長)と力を込める。

田原の野菜を全国に

 旬の野菜を有機肥料だけで育てているのは「パッチファーム」。同じ大学の農学部出身の中川貴文さん、倫子さん夫妻が3年前に始めた。野菜の種類は年間50種類以上と多品目を売りにする。
 少品種・大量生産の農家が多い中で、あえて多品種・少量生産の道を選んだ。「年間を通じて常に畑には野菜が育ち、いつでも旬の野菜が届けられる。季節野菜に頼らないため、月々の収入が安定するというメリットも生まれる」(貴文さん)
 野菜を詰めた段ボールには、倫子さん作った「ファーマーズレシピ」も同梱される。めずらしい野菜の紹介や料理法、農園の様子、渥美半島の情報も載せている。「『さとふる』からの申し込みをきっかけに、毎月注文してくれるリピーターも増えています。田原の野菜を全国に届けたいですね」(倫子さん)と期待も膨らむ。

 
 

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