トヨタ・前3月期決算 国内初、純利益2兆円企業に 円安追い風グループ一丸の原価低減奏功
トヨタ自動車が、国内企業として初めて純利益2兆円を稼ぎ出した。8日発表した2015年3月期の連結営業利益(米国会計基準)は、前期比20・0%増の2兆7505億円、純利益は19・2%増の2兆1733億円だった。いずれの利益も2期連続で過去最高を更新した。北米を中心に海外で新車販売が引き続き堅調に推移したほか、原価低減活動が寄与。円安も追い風となった。16年3月期も増収増益を見込むが、円安効果の剥落、国内市場の低迷、米国や中国の景気減速懸念、新興国市場の需要回復の遅れなどリスクも少なくない。歴史的な好決算の背景と課題を探る。(勝又佑記)(菊地治滋)
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