自動車ディーラー 福祉車両の販売強化 専門コーナーやスタッフ教育 需要取り込みへ知恵
自動車ディーラーが福祉車両の販売態勢を強化している。さまざまな福祉車両を一堂にそろえた専門コーナーをつくったり、高齢者や障害者に関する知識を備えたスタッフの教育にも力を入れている。福祉車両は身体障害者や高齢者などの運転や乗車に対応した車両。車いす用のスロープ付きのタイプや座席が回転、昇降するタイプなどがある。日本自動車工業会によると、2013年度の福祉車両の販売台数は4万4189台。10年度から4年連続で増加している。新車販売台数に占める構成比は1%未満にとどまっているが、右肩上がりで伸びる数少ない市場だ。高齢化が進展するなか、ディーラー各社は拡大する需要を着実に取り込む考えだ。(加納由希絵)
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