「論説」本配属の新入社員へ 政財界の重鎮発、3つの伝言

更新日:2012年 5月25日 (金)

 新入社員が社会人としての1歩を踏み出してからまもなく2カ月。研修を経て、近く本配属が決まるケースが多いだろう。一般的な社会人の心得は十分、身につけたはず。この欄から、ちょっと味付けの違うメッセージを届けたい。
 「じっくり考え、決めたらすぐ実行する」―。トヨタ自動車最高幹部が語ったとされる言葉である。
 中長期の目標を掲げることは大切だが、それに拘束されると身動きが取れなくなる。常に身の回りにアンテナを張り、情報収集を怠らずに。ここで大切なことは、必ず自分の目で確認することだ。
 「仕事は耳でするな、目で行え」は、トヨタグループの幹部会で共通認識となっている。情報収集を徹底して行い、さまざまな可能性、選択肢を検討。そして決断したら、即、実行する。即、実行できる体勢を整えておくことも重要だ。
 手堅い経営で定評がある米金融大手、JPモルガン・チェースが1600億円もの損を出した原因の1つに、目標至上主義があったように感じる。「失敗だった」と同社CEO(最高経営責任者)。自らの失敗をきちんと認めることも社会人としての義務だ。
 「つまらんやつに、つまらんことを言われるのは、まことにつまらん」―。旧内務省出身で、後に副総理となった政治家が残したとされる言葉だ。
 インターネットの普及で情報が散乱している。自分にとって何が有効で、何が不要なのか、きちんと判断することが求められる。机の上に資料書類があふれると、「つまらん情報」に踊らされ、「つまらん結果」を招く。
 自分自身の中に確かな判断基準を持つことが前提であり、そのためには常に勉強が必要だ。それも単眼的勉強ではなく、複眼的な勉強が大切となる。
 営業、開発、生産、経理など、社内のすべてを見渡せる知識を持つことが理想だが、現実的には一朝一夕にはいくまい。こつこつとした積み重ねが必要。まさに「継続は力なり」である。潮流を見極める力と言い換えることもできる。
 「遊びの約束には遅れるな」―。詠み人知らず。
 仕事ならば遅刻してもいい、という意味ではない。遊びというものは、ほとんどの人間にとって楽しいものだ。その楽しみなものに対して遅れるなどというのは言語道断という意味だ。
 会社では一生懸命、仕事する。そして休日には一生懸命遊ぶ。一生懸命遊ぶことができない人間に、一生懸命、仕事をすることはできないだろう。

 

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