「論説」ベトナム人材育成プロジェクト プラスチック技術向上に寄与

更新日:2011年 9月13日 (火)

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 中国やインドなどに続く新興国として期待され、日本企業の進出も進んでいる国のひとつがベトナム。しかし、本格的な工業振興を実現するには、基盤となるすそ野産業の育成が不可欠。
 プラスチック加工技術は、多くの製品分野に関係し、すそ野に広がりがあるため、高度化が求められる分野のひとつ。
 このため、NPO法人アジア技術協力ネットワーク(名古屋市)が現地の業界団体や日系企業と協力し、JICA(国際協力機構)の支援を得て進めようとしているのが「ベトナム人材育成プロジェクト」。プラスチック加工分野において、指導的技術者の育成を目指している。
 理事長の長谷川正氏は、プラスチック技術関係の仕事に長く携わり、リタイア後の1975年に、これまで蓄積してきた経験を生かして世の中の役に立ちたいとの思いから、プラスチック加工研究会を立ち上げた。
 機械メーカー、原料メーカー、加工業など、プラスチック技術関係の仕事に携わり、同様にリタイア後も世の中の役に立ちたいと考えている人たちが参加。
 海外経験を積んできた人がほとんどで、日本企業の進出が進むアジア地域での技術協力を依頼されるケースが多い。
 任意団体で活動していたが、公的支援を受けての事業を行うため、09年10月、NPO法人アジア技術協力ネットワークを設立。初の本格的活動が、ベトナムでのプロジェクトとなる。
 長谷川理事長によると、ベトナムには600社ほどプラスチック加工会社があり、ドイツやイタリアから機械設備を導入している企業が多いが、導入後の改善があまり行われていない。
 今後、より付加価値の高い製品開発を行うには、まずは工場長クラスの人材育成が不可欠として、このプロジェクトを企画した。
 具体的には、ホーチミン市でビジネススクールを経営しているNICDの協力を得て、技術セミナーを行うとともに、実地訓練として工場が抱える具体的課題を解決する。
 技術セミナーといっても、単なる技術指導ではなく、いかに競争力ある技術を蓄積し、成長を目指していくべきかという、経営者の視点に立った内容になる。 
 今年10月に第1回を開催。1回あたり10日間ほどの日程で、毎年2回ほど行う。1回あたりの参加者は約20人。同プロジェクトの実施期間は3年間であるため、100社ほどの中核的人材の育成を目指していく。
 また、ベトナム語によるプラスチック技術用語の辞書がないため、使用したテキストをベトナム語に翻訳し、辞書として使用してもらう計画もあり、正にプラスチック産業の基盤づくりに貢献する事業となる。

 
 
 

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