「ココが聞きたい」三洋堂書店社長・加藤和裕氏 持ち株会社化でどう変わる

更新日:2011年 9月 6日 (火)

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「新たなパートナーを探すことも1つの選択肢」と語る加藤社長

 三洋堂書店は12年4月に持ち株会社「三洋堂ホールディングス(HD)」として、新たなスタートを切る。HD傘下に事業会社・三洋堂書店を新設。書籍以外に雑貨や古本などを総合的に取り扱う業態で成長を目指すとともに、M&A(企業の合併・買収)による事業拡大も視野に入れる。加藤和裕社長に持ち株会社移行の狙いや今後のビジネス展開について聞いた。
 ―持ち株会社に移行する狙いは。
 「書店業界を取り巻く環境が激変するなか、意思決定を迅速にし、機動的な経営を可能にするためだ。従来のような新刊本だけの店舗販売では生き残れない。当社も09年3月期から、雑貨や中古本など新刊本以外の取り扱いを増やしてきた。今回の体制刷新は、こうした『複合型書店』を目指す当社の経営方針の延長線上にある」
 ―M&Aも視野に入れている。
 「M&Aだけが体制変更の目的ではないが、たとえば新たなパートナーを組むとき、HD傘下だと管理・労務を一本化しやすく、提携がスムーズに進む。成長が見込める分野には積極的に参入する」
 ―今後の出店戦略は。
 「当社は売り場面積約1千平方メートル前後で、総合的な品ぞろえの店舗が主力。今後は商材を特化した500平方メートル前後の小型店も開発し、出店戦略に柔軟性を持たせたい」
 ―第3者割当増資も実施した。
 「前期から進めてきた既存店の改装に加え、システム更新などで12年3月期中に約9千万円を投資する計画だ。POS(販売時点情報管理システム)は刷新を終えたが、今後は本部の受発注システムも新しくし、急増する商材数に対応したい」
 ―現在はジャスダック上場。新規上場の可能性は。
 「現時点では考えてない。前期比2ケタ以上の増収を維持し、さらに成長が見込めるようになれば(他の市場への上場を)検討するが、まずは足元の収益を安定させ、株主還元を優先したい」
 ―電子書籍などの市場が台頭している。
 「リアル店舗で成長してきた当社が、単体で電子書籍分野に参入することは難しい。電子分野で先行する企業と連携し、プロジェクトに参画する可能性はあるが、あくまで三洋堂書店単体としては店舗を主体としたビジネスを展開していく」

 
 
 

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