観測気球=尾州の繊維産業、衰退止まるか

更新日:2010年 12月20日 (月)

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 リサーチセンターによると、尾州の婦人服地2010年3月期売上高は20年前に比べ、約85%減の356億9千万円だった。メーカーや商社が海外シフトを図る中、高コストな尾州地域では、従来通りに産地の分業体制で生産した製品を商社を介して販売するビジネスモデルは通用しなくなっている。
 「減益に伴う投資額の減少から、早まるトレンドの変化に対して、開発が追いついていけない」(生地メーカー)、「岐阜のアパレルメーカーがつくる婦人服は古くさい」(同)など、尾州では流通に加え、開発力の課題も指摘されている。このままでは、尾州の繊維産業は衰退する一方だ。
 このため、産地の生き残りをかけて、企画・デザインから縫製まで、日本で一貫生産して輸出するジャパンブランド事業が昨年7月からスタートした。
 岐阜婦人子供服工業組合などで構成する企画委員会が、東京デザイナー協議会などからデザインを公募し、企画を決定する。委員会がその企画を尾州の生地メーカー7社のうち数社に発注する。その生地をもって、同組合が会員のアパレルメーカー約180社の中から残りの工程を請け負う企業を仲介するものだ。
 最終製品はミセス富裕層を対象に、中国や台湾に輸出される構想である。衰退する尾州産地に日が差すのだろうか。

 
 
 

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