「論説」インターネット安全教室 開催地増やし啓発の輪拡大を

更新日:2010年 12月10日 (金)

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 経済産業省とNPO法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は、全国啓発キャラバン「インターネット安全教室」を各地で開催している。
 パソコンやインターネットは、広く浸透し、日々の生活になくてはならないものになってきた。一方で、ウイルス感染、不正アクセスなど、思い掛けないトラブルや犯罪に巻き込まれかねない危険性も増大。これを回避するため、情報セキュリティー技術は日々、進歩を遂げてきた。
 しかし、安全・安心なインターネット利用を可能にする社会の実現には、このような技術面での対応のみならず、利用者自身が情報セキュリティーに必要な基礎知識を身につけることが不可欠。
 このため、こうした基礎知識を学習するための安全教室の開催を計画。03年から、全国各地の情報セキュリティーに関係する団体に協力を求めて実施している。
 経産省とJNSAは、小学生低学年用、小中学生用、一般利用者用などの教材も作成。インターネットを巡る環境は変化が著しいため、毎年のように改定を試みている。
 愛知県内では、NPO法人東海インターネット協議会の主催で、このほど開催。1.迷惑メールとウイルス対策 2.無線LANの落とし穴 3.個人情報の取り扱い方 4.ファイル交換ソフトの罠 5.有害サイトから子供を守る 6.SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の上手な楽しみ方―を柱に、安全利用のためポイントを分かりやすく解説した。
 走る凶器としての側面を持つ自動車は、ルールやマナーを守ることによって、安全で便利な乗り物として浸透した。同様に、より良いネットワーク社会の構築には、ルールやマナーを守ったパソコンやインターネットの利用が求められる。
 ところが、自動車を運転するには、決められたルールやマナーを学習し、試験で理解度が認知されなければ運転することができないが、パソコンやインターネットにはそのような関門がなく、共通のルールやマナーも確立されてはいない。
 このため、同じ教材を用いて全国展開する安全教室は、一定のルールやマナーを浸透させるうえでも良い機会となるが、開催頻度は都道府県によってばらつきがあり、教育委員会とタイアップして、毎年数多く開催しているところもあるが、愛知県では年1回に止まっている。
 黎明(れいめい)期からどこか危険な雰囲気が払拭できないインターネットだが、健全なITユーザーが多い地域で健全なIT産業が育つと考えれば、安全教室の開催地を増やし、啓発の輪を拡大していくことは、地域産業振興の観点からも欠かせない取り組みとなる。

 
 
 

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