「ココが聞きたい」全国健康保険協会愛知支部支部長・広瀬茂氏 民営化2年現状と課題は

更新日:2010年 9月 4日 (土)

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「健診率の向上は事業所の協力なしでは達成できない」と話す広瀬支部長

 中小企業の従業員らが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は、前身の旧政府管掌健康保険から公法人化(民営化)されて10月で丸2年を迎える。景気後退や高齢化に伴う医療費増大で協会けんぽの財政は悪化の一途。3月からは愛知支部の保険料率も8・19%(全国平均8・20%)から、9・33%(同9・34%)へ上昇した。民間(松坂屋)出身の愛知支部長、広瀬茂氏に愛知支部の現況や今後の課題について聞いた。
 ―協会けんぽ発足から、丸2年を迎える。
 「発足以来、支部職員(現在99人)の意識改革、業務改革に取り組んできた。加入者目線というか、サービスマインドの向上については依然道半ばではあるが、支部の組織基盤については徐々に整備されたきたと思う」
 ―サービス面でどんな点が変わったのか。
 「愛知県内で保険給付の申請書は年約100万枚、レセプト(医療機関が保険者に請求する医療費の明細書)は年約2千万枚にのぼる。旧政府管掌健保時代、保険給付の受け付けから支払いまで3週間程度かかっていた。今は10営業日という目標、標準を設定し業務改善に取り組んでおり、達成率は99%以上。平均は9営業日弱にまでスピードアップした。傷病手当金などの保険給付は加入者からみれば、生活資金という側面もある。引き続き業務改善、効率化に取り組んでいく」 
 ―不況が長期化するなか、保険給付の不正受給をたくらむ人も増えている。
 「健保の財政基盤は脆弱(ぜいじゃく)で、医療費も毎年増加している。愛知支部では、外部講師を招いての研修や、業種を絞った専門チームの新設など医療費の審査体制の強化を図っている。悪意のある申請書類には詐欺罪の告発を含めて厳しく対処していく」
 ―特定健診受診率は32・6%(09年度実績、被保険者ベース)と依然低い水準だ。
 「生活習慣病予防健診(メタボ健診)の目的は、受診率を上げることで加入者の健康増進に寄与し、医療費を中長期的に適正化することをねらっている。愛知支部は一人でも多くの方に受診していただけるように、愛知県の健診受診強化月間に合わせてマスコミを通じた周知活動、ウオーキングイベント、電話での受診勧奨などを行っている、また、受診できる医療機関も増やし利便性を高めている。ただ、受診率の向上は事業所の協力なしでは達成できない。今後ともあらゆる機会を通じてお願いしていきたい」

 
 
 

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