「トップ登板」三重交通グループHD 岡本直之氏

更新日:2010年 6月29日 (火)

100629Olamoto.JPG

「環境の変化や顧客ニーズに応えられる者が生き残れる」と話す岡本社長

 三重交通グループホールディングス(HD)の新社長にこのほど、前近畿日本鉄道副社長の岡本直之氏が就任した。バス、タクシーなど公共性の高い事業から不動産、流通、レジャーなど生活に密着した業種までグループ26社を傘下に抱える。経済の先行き見通しは不透明だが、事業成長に向けて今後どのような経営の舵取りを目指すのか、岡本社長に聞いた。
 ―まず抱負を。
 「HDとしての心の連結経営、公共交通機関やグループ会社としての安心・安全の確保と快適性の提供、さらに明るい職場づくりの3つをモットーに経営に取り組んでいきたい。バスなど公共性の高い事業が多いので驚くような利益を上げるのは難しいが、少なくとも安定した発展が可能な利益を確保でき、地域から愛され可愛がられる企業集団になりたいと考えている」
 ―グループ経営で重要なことは。
 「資本のつながりはそれはそれでいいが、心や気持ちをひとつにし、お互いに信頼し合うことが大切。そのためにも情報を共有することが欠かせない。経営会議などの内容をもっと各職場へ下ろすとともに、現場の声を吸い上げるよう努めることが重要だ」
 「私自身もできる限り現場を見て、現場の声を聞くように心がけたい。月1回とか、半年ごとの業務報告を受けるだけでは始まらない。だからグループ会社の非常勤取締役にも積極的に就き、現場に近いところで情報を集めるようにするつもりだ」
 ―近鉄と分譲マンションなどの共同プロジェクトを推進している。今後の連携については。
 「マンション事業は情報が重要で、お互いに協力した方が良いのであれば連携していく。また、近鉄が開発し、三交インが賃借入居した四日市駅前複合ビルのケースは、近鉄の資本を活用したプロジェクトのひとつのお手本となるのではないか」
 ―高速道路の通行料無料化が三重県内でもスタートする。事業への影響は。
 「バスの通行料が無料になるメリットは小さい。渋滞が起きてバス運行の定時性が損なわれるデメリットの方が大きい。高速道路の通行料は受益者負担の原則を守るべきだと思う」
 ―グループの将来像は。
 「かつては大きい者や古い者が生き残ると言われたが、今は環境の変化やお客様のニーズにきちんと応えられる者が生き残れる時代。そのことを肝に銘じるとともに、もう少し利益を上げながら社員の家族を含めて充実した福利厚生が実現できる経営を目指していきたい」

 
 

2010年 6月29日の記事一覧

ニュースカレンダー

読み込み中...

過去の記事はこちらのページからご覧ください。

カテゴリー一覧

新聞の記事などについてのお問い合わせは、以下までお電話下さい。
中部経済新聞社 編集部
TEL : 052-561-5212

皆様の生の声をお聞かせ下さい。
記事に対する意見・ニュース提供

 

現在の位置:ホーム > ニュース > 2010年6月 > 29日 > 「トップ登板」三重交通グループ...