アドヴィックス社長 川田武司氏 他流試合でトヨタに貢献

更新日:2009年 9月 4日 (金)

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「どういう会社を目指すか再認識する必要がある」と川田社長

 アイシングループのアドヴィックス社長に6月、川田武司氏が就任した。01年、世界一のブレーキシステムサプライヤーを目指し、アイシン精機、デンソー、住友電気工業、トヨタ自動車の4社が出資して設立。設立以降、売上高の約8割を占めるトヨタの生産拡大にあわせて成長してきたが、昨年秋以降の景気後退で新たな局面を迎えている。川田社長に今後の経営方針などを聞いた。

 ―経営環境は厳しい状況が続いている。
 「ブレーキ事業は利益率が低く、量が落ちてくると非常に厳しい。自動車業界はいま、大きな変わり目に直面している。生産は国内が縮小する一方で海外、特に新興国で拡大しはじめ、ブレーキに求められることも、高機能化と基本性能に特化したシンプルな製品の2極に分化している」
 ―今後の課題は。
 「設立から8年が経過し、当社が開発と営業の会社だと思ってしまえばそれまでだが、もう一度どういう会社になりたいか。再認識する必要がある。素晴らしい技術を持っているが、やはりビジネスの原点は生産にある。米国、中国など海外に生産拠点はあるが、国内も含め自分で稼ぎ、自分で投資を回す体制にしないといけない。今後、関係者の協力を得てどうやっていくかが課題だ」
 ―今後の成長戦略はどうか。
 「米国で標準装備となったESC(横滑り防止装置)やハイブリッド車向けの回生ブレーキをはじめ、専門メーカーとして最新技術を提案していく。一方で新興国向けのコンパクトなブレーキ開発も進めており、そのバランスが重要になる」
 ―非トヨタ向けの取り組みも欠かせない。
 「これまではトヨタ向けで手一杯だったけれど、日系メーカーはもちろんだが、今後は中国など現地メーカーと一緒になってビジネスを展開していかないといけない。他流試合をすることでトヨタにも貢献できる」
 ―出向者が多く、組織のあり方も課題に挙げている。
 「管理職は転籍を進めているが、全体では出資会社からの出向が半分以上を占める。これまでは忙しかったが、出身会社から任せられる会社になれるように組織も良い方向へ変えていく必要もある。あせらず、根気強く取り組んでいきたい」

 プロフィル かわた・たけし 1972年(昭和47年)名古屋工業大工学部経営工学科卒、73年アイシン精機入社、経営企画畑を歩み、99年取締役、05年副社長、09年6月からアドヴィックス社長。大阪府出身。62歳。

 
 
 

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