愛知銀行頭取 幅健三氏 今期の事業戦略は

更新日:2009年 6月27日 (土)

Twitter Facebook LINE Linkedin
 
090627.JPG

「来年度末までに移転・新築を含め5店オープンする」と話す幅頭取

 愛知銀行は、26日の定時株主総会で小出眞市頭取が会長、幅健三専務が頭取に就任する人事を正式決定した。頭取交代は20年ぶり、創業家以外の頭取誕生も初めて。「(創業100周年にあたる)2010年度末までに店舗の移転新築、新店の合計で5店オープンする」と話す幅頭取に今後の経営方針を聞いた。

 ―政府の「景気底打ち宣言」も出ているが、足元の景気をどうみる。
 「自動車業界でいえば、融資先の2次、3次の自動車部品メーカーの話を聞いている限り、景気回復を感じられるまでにはいたっていない。新型ハイブリッド車『プリウス』(トヨタ自動車)の好調さが伝えられている。もちろんプリウス向けの部品は増産しているが、(多くの車種に使われる)共用部品は依然厳しいようだ。前年同期比でみると、プリウス向けの部品の増産が全体を大きく押し上げるまでにはいたっていないようにみえる」
 「小売り、サービスなど個人消費関連も心配。ボーナスの大幅な減額も予想されており、夏以降の個人消費の下ぶれを心配している」
 ―世界的な信用不安から昨年12月、ことし3月と資金需要が急激に増えた。
 「大手企業は、社債など資本市場での資金調達が可能になったことで信用不安に伴う資金需要は一服した。(信用保証協会が100%保証する)『全国緊急融資』の当行のピークは3月で180億円だったが、4月は90億円、5月は80億円と減少している。ただ、(景気回復を示唆する)『設備投資資金』は、ほとんど出てこないというのが実感だ」
 ―好況時と異なり、不況時は「不況時の与信管理体制」が必要になる。
 「もともと不動産・建設業種向けの融資のウエート(建設業の構成比は7・8%、不動産業は6・3%)が低く、一部業種を対象に与信を絞るという考えはない。経営の苦しい融資先についても、融資先と一体となって『経営改善』に取り組んでいる。2、3月と支店長が中心となって全融資先を訪問し現況把握に努めてきたが、6、7月も再度訪問活動を行うことで業況の変化をスピーディーにつかみたいと思っている」
 ―来年、創業100周年を迎える。
 「明治43年の創業以来、堅実経営で地域経済に貢献することを理念としている。今後も、お客様に評価していただけるよう努力していきたい。企業の成長は人の成長なくしてありえない。人材育成に取り組んでいきたい」

 <プロフィル>はば・けんぞう 1969年(昭和44年)名古屋市立大経済学部卒、同年中央相互銀行(愛知銀行の前身)入行。01年取締役証券外国部長、03年取締役人事部長、05年常務、07年6月から専務。趣味は音楽鑑賞、スポーツ観戦。名古屋市出身。63歳。

 
 
 

2009年 6月27日の記事一覧

ニュースカレンダー

読み込み中...

過去の記事はこちらのページからご覧ください。

カテゴリー一覧

新聞の記事などについてのお問い合わせは、以下までお電話下さい。
中部経済新聞社 編集部
TEL : 052-561-5212

皆様の生の声をお聞かせ下さい。
記事に対する意見・ニュース提供

 

現在の位置:ホーム > ニュース > 2009年6月 > 27日 > 愛知銀行頭取 幅健三氏 今期の...