愛三工業社長 小林信雄氏 スピード重視へ権限委譲

更新日:2009年 6月23日 (火)

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「言いたいことが言える職場づくりが欠かせない」と小林社長

 愛三工業は18日、小林信雄副社長が社長に昇格した。深刻な景気後退の影響で自動車需要は急減し、部品業界を取り巻く環境は厳しい。いかに事業構造を見直し、経営を立て直すのか。小林社長に今後の経営方針を聞いた。

 ―どんな企業像を目指すのか。
 「幹部社員の前でも話したが、キャッチフレーズは『強い愛三の復活』。キャブレターをつくっていたころは、勢いがあり、世界からも評価を受けていた。あのころの強い愛三をもう一度再生したいという意味で復活と言った。みんなの気持ちを1つにし、ベクトルを同じ方向に束ねたら力になる。いいところを伸ばし、変えるべきところは変える」
 ―強い愛三の復活に向けた経営方針は。
 「3つのマネジメントに取り組む。1つ目は、お客様がワクワクするような商品づくり。市場の状況から商品企画、設計、製造技術、生産がスルーで流れるような仕組みを作り直したい。これまで部門ごとにかたまりがちだった。上流を見て下流側が意見を言えるようにする」
 「2つ目はスピード重視。お客様が欲しいと思っているときにタイムリーに出していかなきゃいけない。権限委譲を進め、会議も整理する。現場で決められる話は現場で決め、課題を全社で議論できる場面を作る。3つ目は、言いたいことが言える職場づくり。ベクトルを1つにするには意思疎通が不可欠」
 ―昨年末から構造改革に着手した。
 「ピークの60%の売り上げで利益を出せるようにする。従来の仕事を担当する人の数を減らす代わりに、改善に向けた仕事や新技術に振り向ける。グループ全体の間接部分も共有化したい。設備投資もピークの3分の1を目標にする。グループ外に出している仕事も、コアになるようなものは中に取り込んでやらないといけない」
 ―今後、注力する分野は。
 「新興国に対応する商品づくりに力を入れる。新興国を狙うとなると低コストは欠かせない。品質の維持しながら安いものを作れるようにする。吸気系や燃料系のエンジン機能部品を進化させ拡販できるようにしたい」
 「流体制御の愛三にしかできない『オンリーワン商品』を将来に向けて育てる。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)に関連する電流を制御する技術だ。センサー関係で絶対値を図れるような商品の開発に取り組んでいる」

 <プロフィル>こばやし・のぶお 1978年(昭和53年)大阪大学大学院機械工学研究科修了、同年トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。05年常務役員、08年6月から愛三工業副社長、09年6月から社長。趣味はゴルフ、スポーツ観戦。岡崎市出身。56歳。

 
 
 

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