TOTO社長 張本邦雄氏 全社一丸でリモデル強化

更新日:2009年 6月 2日 (火)

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「17年の創立100周年に向け7月には骨太の方針をまとめたい」と張本氏

 TOTOの新社長に張本邦雄氏が就任した。急速な景気悪化で、新設住宅・リフォーム市場ともに低迷し、衛生陶器や浴室、システムキッチンなど水回り製品は厳しい環境が続いている。高い潜在ニーズを見込む主力リモデル(リフォーム)事業の成長回帰と、海外、新規事業の推進を掲げる張本氏に経営方針を聞いた。

 ―抱負から。
 「当社の調査によると、約97%の人に『TOTO』ブランドを知っていただいている。これは何十年にもわたる蓄積の成果で、より印象を高め、新しい視点で見てもらえることが進化につながる。お客様にとってリフォームは20、30年に1度。商品や接客、情報提供の取り組みを地道に繰り返したい」
 ―リモデルの売上高は前期の微減から今期2%増を見込む。
 「便利やきれいに加え、お客様の生活そのものを明るく楽しく変えていくのがリモデル。この価値を販売だけでなく、製造や間接部門など全社員がお客様や関係する全ての人に伝えるようにする。リモデルフェアの場として新たに生産拠点も活用し、全国津々浦々に広げていく」
 「お客様のリフォームの起点は生活スタイルの変化など昔に比べ非常に増えている。全社一丸リモデルを築くことで、市場の回復期には早いスピードで立ち上がれる」
 ―海外戦略はどうか。
 「本格着手した欧州は展示会などで現地から高い評価を受け、海外パートナーの後押しも強い。単年度で見て、早い時期に収益が上がり出すと思う。中国、アセアンは稼ぎ頭で、米国も市場が動き出せば色々と仕掛けられる。現在14%の海外売上比率を17年までに30%に高めたい」
 ―セラミックを使った燃料電池セルや有害物質を分解する光触媒技術の事業化を進める。
 「燃料電池セルは使用電量や電圧の変動にも影響を受けずに高い発電効率が維持できる強みを持つ。太陽光など他の環境エネルギーの組み合わせも視野に進めたい。光触媒技術はすでに90億円の売上規模で、分散していた関連部門を統合し、戦略の再構築を図る」
 ―そのほかの課題は。
 「外部に移りかけていた、ものづくりの匠(たくみ)の技を自社で継承する活動を強化している。匠の技を数値化し、お客様の求める感性品質としっかり結びつくようにしたい。節水技術など最先端の環境技術も開発を怠らない」
 ―中部地区での展開強化は。
 「中部には、当社も一員の森村グループ各社がある。リモデルの価値を伝えるための力を借りていきたいと考えている」

 プロフィル はりもと・くにお 1973年(昭和48年)早稲田大学商学部卒、同年東陶機器(現TOTO)入社。03年取締役執行役員、05年同常務執行役員、06年同専務執行役員、09年4月社長。趣味は料理。東京都出身。58歳。

 
 

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