アイシン精機 山内康仁社長 赤字予測下での課題と展望

更新日:2009年 2月 6日 (金)

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「環境は良くないが、みんなが変わっていくぞという感じでワクワクしている」と話す山内社長

 世界的な景気後退で、自動車関連産業は試練の時期を迎えている。アイシン精機の09年3月期連結業績は1952年の上場以来初の営業赤字に転落する見通しだ。「厳しい環境だが、研究開発費を落とす考えはない」と話す山内康仁社長に、今後の課題と展望などを聞いた。

 ―〇九年の見通しは。
 「希望としては〇九年には底を打ってほしい。世界の保有台数は現在九億台とも言われているが、二〇五〇年には三十五億台という見方もある。コンパクトで低価格なクルマへと中身は変わっていくが、市場は絶対回復する」
 ―短期的な対策は。
 「緊急収益対策は当たり前で、それだけでは将来の成長はない。お客様目線でもう一度基本に立ち返る必要がある。当面はハイブリッドが主力になってくるだろう。燃費や軽量化といった環境対策は必須。それに向かって研究開発費を落とす考えはまったくない」
 ―二〇一五年の中長期的なグループビジョンを昨年四月に策定したばかりだが。
 「数値目標は先に延びるだろうが、旗を降ろさず取り組んでいく意思統一はできている。ITシステムなどグループで重複している部分は統合すれば節約でき、具体的に進めている」
 ―来期の設備投資は。
 「能増投資がなくなるから減る。合理化投資も一年以内に回収できる案件でないとダメだと言っている。今までよりも厳しくみる」
 ―トヨタは単体の年間販売が七百万台でも利益の出せる企業体質を目指している。
 「固定費が下がらないといけないから時間がかかるだろう。これまで投資した償却もある。それから半分は人件費。正社員も急激に減らすことはできない。ただ、社員はすごく頑張ってくれている。決して環境は良くないが、みんなが変わっていくぞという感じで、ワクワクしている。<設備改善>だとお金がかかるが、<作業改善>は自分たちの知恵と力。そうするとノウハウが残る」
 「今の固定費で自然減だけでは四、五年はかかると思う。定年退職者よりも補充を抑えるが、そうすると弱くなるから時間をかけていかないといけない」
 ―雇用について。ワークシェアリングは。
 「一番悩んでいること。正規社員のワークシェアは考えていない。ただ、期間従業員も人情的に終わりとは言えない。例えば、一週間交代でできないか非正規社員のワークシェアを検討している。就業証明がないと、お子さんも保育園にいけなくなるからね」

 
 

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