ヤマハ発動機社長 梶川隆氏 今期の見通しは

更新日:2009年 2月 2日 (月)

090202.JPG

「不況時こそ足腰をしっかり鍛えるチャンス」と話す梶川社長

 東南アジアなど海外の二輪車販売が好調で、2007年12月期は最高決算となったヤマハ発動機。だが、昨年は世界的な金融危機で事態は一変。欧米を中心とした海外販売に急ブレーキがかかり、08年度決算は減収減益に転じる見通しだ。「収入への執着」と「徹底的なコスト削減」を今期の重点課題に掲げる梶川隆社長に、現状と今後の展望を聞いた。

 ―〇八年度を振り返ると。
 「昨年後半から想定外のことが頻発した。十月までは前年比で売り上げを落とす地域は一部だったが、十一月には全世界で前年割れ。好調を続けてきた東南アジアも例外ではない。不振の予兆が全くなかったインドネシアも局部的に前年を割り込むようになった」
 「極端な例を挙げると、昨年九月末にブラジルから投資の前倒しをしたいという話が持ち上がったが、十月に入ると前年比で四割にまで落ち込み、急きょ十日間工場を閉鎖したほどだ。これほど急速な販売減は経験したことがない。まさに未体験ゾーンだ」
 ―今期の見通しは。
 「生きるか死ぬかの問題。これだけ悪くなると、進行中の中期経営計画も軌道修正せざるを得ない。在庫を貯めないのが大前提。社内でも『逆立ちしてでも走るぞ』とハッパを掛けている。設備投資も当面凍結し、止められるものは全て止めた」
 「今期の重点課題として『収入への執着』と『徹底的なコスト削減』の二つを掲げた。スリムで効率的な企業体質を構築する以外に生き残る道はない。コスト削減も工夫次第で無限に広がる宝の山。聖域を設けることなく一切のムダを省いていく」
 ―有望な事業は。
 「昨年十二月の法令改正でアシスト規制が緩和された電動自転車は期待できる。開発を強化し良い製品をつくる。まずはバッテリーの開発に注力していく」
 「東南アジアなど発展途上国では、二輪車は生活の足として必需品だ。景気が回復すれば、必ず伸びる。南米やアフリカなど市場開拓の余地もまだまだある。二輪車の未来は明るい」

 
 

2009年 2月 2日の記事一覧

ニュースカレンダー

読み込み中...

過去の記事はこちらのページからご覧ください。

カテゴリー一覧

新聞の記事などについてのお問い合わせは、以下までお電話下さい。
中部経済新聞社 編集部
TEL : 052-561-5212

皆様の生の声をお聞かせ下さい。
記事に対する意見・ニュース提供

 

現在の位置:ホーム > ニュース > 2009年2月 > 2日 > ヤマハ発動機社長 梶川隆氏 今...