名古屋鉄道社長 木下栄一郎氏 次期経営計画の骨子は

更新日:2008年 9月 9日 (火)

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「計画したことは着実に取り組んできたが、業績向上に直結していたかどうかは、問題が残る」と話す木下社長

 <元気な中部>を追い風に業績改善を進めてきた名古屋鉄道。ガソリンの高騰で輸送人員は好調に推移する一方、マンション不況、燃料・電気代の上昇など収支悪化の要因も浮上している。今年度は、連結最終利益150億円(09年3月期の収益予想と同じ)有利子負債7000億円以下、グループ全社黒字化などを掲げる「名鉄グループ新3カ年経営計画」(06年度―08年度)の最終年度。経営計画の進ちょく状況や次期中期経営計画について、木下栄一郎社長に聞いた。

 ―景気減速、ガソリン高騰が収支に与える影響は。
 「鉄道輸送人員は四―七月で前年同期比1・3%増とまずまず堅調で、昨年(1・2%増)を上回る伸び。ガソリン価格高騰の影響が大きいと思うが、車から鉄道へどの程度シフトしているか、しっかり把握しているわけではない」
 「ただ、グループ全体の収支的にはマイナスだ。バス、トラック、タクシー、フェリーなど原油高騰の影響を受けているほか、景気の減速で百貨店などの物販も厳しくなっている。四―六月期の数字はまあまあだが、その後経営環境も悪化している。通期見通しについては楽観的なことはいえない」
 ―中期経営計画が最終年度を迎えたが。
 「重点課題の一つとして、現場を中心に『接客サービスの向上』に取り組んできたが、お客さまからお褒めのことばをいただける機会も増え、手ごたえを感じている。特急政策の見直しやバリアフリー対策、主要駅の沿線開発、グループ事業の基盤強化など計画したことは着実に取り組んできた。ただ、施策が業績向上に直結したかといわれれば、問題が残る」
 ―名鉄百貨店の大規模改装の成果を踏まえ、伊勢丹との提携戦略については。
 「(業務提携先の伊勢丹さんから)人材も派遣していただき、いろいろ助けていただいている。ただ、名鉄百貨店自身の自力をつけていくことが何よりも大切だ」
 ―グループ含めて百貨店支援の輪も広がっている。
 「基本はそれぞれのグループ企業が外に向かって戦うことができる基盤づくり。グループ内に頼ろうという気持ちがあれば、それは間違いだ」
 ―次期中計では、リストラから成長に軸足を移すのか。
 「プロジェクトチームをつくって検討している。成長性といえば、駅前の発展の中での本社ビル建て替えだ。笹島の開発を踏まえて、(建て替えの)チャンスをうかがうことになると思う。ただ、次期中計の力点は引き続き関連会社の強化だ。有利子負債の削減もテーマになる」

 
 

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