関東自動車工業 服部哲夫社長 高品質と低コスト両立

更新日:2008年 8月 6日 (水)

080806.JPG

「コンパクト車の需要は世界で高まっている」と話す服部社長

 「カローラ」などコンパクト車を中心に、トヨタ自動車の国内生産の一割強を担う関東自動車工業。北米ではガソリン価格上昇で大型車の販売が低迷する一方、低燃費の小型車は世界規模で需要が高まっている。服部哲夫新社長に抱負や今後の方針などを聞いた。

 ―まず抱負から。
 「モノづくり会社である以上、品質が何よりも優先する。一方、コストも永遠のテーマだ。二律背反だが、絶対に両立させる。品質確保に向け、岩手工場では、地元大学と共同で新たな取り組みを始めた」
 「例えば、コネクターの接合保証。カチッという音を確認するなど、現在は作業者のフィーリングで品質の良し悪しを判断する度合いが大きい。これらを物理的に見つけられないか、研究している」
 ―トヨタが〇八年の国内生産計画を下方修正した。
 「影響はあるが、今期計画(五十四万台)は変更していない。主力生産車種のコンパクト車の需要は世界で高まっているからだ」
 ―昨年から中期経営計画を開始した。
 「柱の一つが、東富士工場の刷新だ。稼働から四十年経過した。現状より、さらに高品質を維持し、安全に作業できる環境に変えたい。コンパクト車の世界のモデル工場化を目指す岩手工場と、切磋琢磨させたい」
 ―東富士の刷新の規模は。
 「稼働しながら見直す。まず、塗装工程から。水性塗料の導入などで、環境負荷を低減する。その後、組み立て工程に着手し、コンパクト車に適した一番いいラインをつくる」
 ―原価低減活動は。
 「昨年以上に力を入れている。トヨタ以外のメーカーの良い車を分解して勉強もしている。本社の技術担当者と工場の従業員とが一体となって知恵を出している」
 ―トヨタグループで生産車種の住み分けが鮮明になってきた。
 「今後については(どの車種が移管されるか)分からない。当社は、これまで大きい車から小さい車まで生産した。トヨタは、特定の一社に、ひとつ(の車種)を集中させないのではないか」
 ―今年二月にブラジルでプレス部品を生産する初の海外子会社を立ち上げた。
 「ようやく歩き始めた感じだ。地に足をつけ事業として確立させたい」
 ―プレス部品以外の生産や、トヨタの新興国向け低価格車への対応は。
 「プラスチックの成型も手がけており、拡大したい。二〇一一年以降、ブラジルで生産する低価格車では、開発の一部をご一緒させていただいているが、受注が決まったわけではない」
 ―ブラジル以外の海外展開は。
 「出たい意志はあるが、まだまだ。ブラジルで力をつけることが先決だ」

 <プロフィル>はっとり・てつお 1971年(昭和46年)名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了、トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)入社。99年取締役、常務役員、専務を経て、07年関東自動車工業副社長。08年社長。趣味はジャズを聴きながらの読書。名古屋市出身。61歳。

 
 

2008年 8月 6日の記事一覧

ニュースカレンダー

読み込み中...

過去の記事はこちらのページからご覧ください。

カテゴリー一覧

新聞の記事などについてのお問い合わせは、以下までお電話下さい。
中部経済新聞社 編集部
TEL : 052-561-5212

皆様の生の声をお聞かせ下さい。
記事に対する意見・ニュース提供

 

現在の位置:ホーム > ニュース > 2008年8月 > 6日 > 関東自動車工業 服部哲夫社長 ...