2004年8月27日
トヨタ系自動車部品メーカーがアセアン投資拡大

トヨタ系自動車部品メーカーがタイ、インドネシアなどアセアン地域への追加投資を拡大している。主得意先のトヨタ自動車が世界戦略車「IMV」プロジェクトをスタートさせたほか、いすゞ自動車、三菱自動車などトヨタ以外の日系メーカーの増産にも対応するため。高いコスト競争力を武器に北米、日本などへの供給基地「世界の工場」としての役割を高めるグローバル戦略を推進するねらいもある。

デンソー、アイシン精機などグループ各社は、アセアン域内の中核生産拠点・タイの投資計画を相次ぎ上方修正した。

デンソーはディーゼルエンジンの中核部品・コモンレールシステムの生産を大幅に増やす。アイシン精機は、タイ工場「サイアム・アイシン」の増産投資を従来計画に比べて四割増の約三十三億円、来年度の売上高目標も二割程度上乗せの百九十五億円(〇二年度実績、約五十億円)にそれぞれ上方修正した。

また、アラコとタカニチの新工場も、生産アイテムを一段と拡充することなどで、〇五年度の売上高計画を従来比五割増の四十五億円に修正している。

タイはじめアジアの新車市場の回復などを背景に、トヨタがIMVの新車生産・販売計画を当初計画比二割増の五十五万台と大幅に増やしたほか、いすゞ、三菱自動車もタイで増産するためだ。

また、日本、北米などへの「世界の工場」としての役割が増してきたことも追加投資の起爆剤となっている。フィリピン工場(TRP)で作る半製品(スイッチ)を北米工場に輸出している東海理化は、「九七年の通貨危機後の緊急対応策から、北米輸出を始めた。今ではTRPの売り上げの半分は北米向けだ。タイで集中生産するキーロックも来春中国に輸出する」(林清宗経営企画部海外事業企画室長)と話し、世界市場に輸出できる製品競争力の高さを強調している。

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