環境特集 企業の取り組み
太田油脂
使用済み食用油からBDF精製廃棄物リサイクル促進へ
植物油メーカーの太田油脂は、「地球のための循環型企業」を掲げ、環境に配慮した事業展開を進めております。なかでも、使用済み食用油を原料に軽油代替燃料「BDF(バイオディーゼルフューエル)」を製造する取り組みは、廃棄物のリサイクルを促進するとして、注目を集めています。
当社は2008年1月、豊田通商、豊田ケミカルエンジニアリングなどと協力し、本社敷地内にBDFの精製設備を設置しました。2010年7月には設備増強を行い、月産20kℓと国内有数の生産能力を誇ります。当社のBDFの特長は、貴重な資源である水を使わない非水系精製方式にあります。2009年から、ダカールラリーに出場するトヨタ車体チームの燃料に採用され、品質の高さを証明しました。
現在、食用油のユーザーである企業や自治体から廃油を回収し、BDFとして供給しています。ごみ収集などの作業車や配送車、送迎バス、さらには公共工事に使う重機で使用されるなど利用が拡大しています。