環境特集 団体の取り組み
一般財団法人ケケン試験認証センター
サステナブルな Textile Exchange 認証業務開始
ケケン試験認証センターは、労働問題や環境問題、動物福祉などに配慮して作られた繊維製品であることを証明する「Textile Exchange(テキスタイル・エクスチェンジ)規格」の認証業務を開始しました。日本国内の認証機関では初となり、認定機関の独立行政法人製品評価技術基盤機構からISO17065に適合した認証機関として認定を受けました。
TE規格は、世界的に認知度が高く、公正で透明性に優れた認証制度です。ケケンでは、各加工・流通過程で製品に認証された原料が確実に含まれていることを審査、認証します。リサイクルのRCS、オーガニックのOCS、ウールのRWS、ダウンのRDSの認証規格を対象とし、リサイクルでは倉庫や工場の社会的、環境的、化学的要件を含めたGRSの認証も行います。
現在、海外で繊維製品を展開するにはこうした国際認証の取得が条件となっています。日本企業のTE規格認証取得のニーズに応え、国際競争力向上とともに、SDGsの効果的な取り組みをお手伝いします。
ケケンは1948年の設立以来、繊維製品などの試験・認証を通じ、お客様の品質確保、向上に努めてきました。一宮市に獣毛総合研究所も設け、カシミヤ100%タグ制度の運営など信頼性の高い鑑定技術を積み重ねています。TE規格では国内認証機関ならではの日本語での対応や迅速な審査判定などを可能にし、これまでの実績・ノウハウを生かした質の高い認証業務を行っていきます。
また、モヘヤ(RMS)やアルパカ(RAS)の認証規格の扱いも今年度中に認証業務が開始できるよう、準備を進める予定です。ウールをはじめ、ライフサイクル全体で見てサステナブルな毛素材を今後も安心して利用できるよう、取り組んでいきます。