環境特集 団体の取り組み
MSC(海洋管理協議会)
「しかるねこ」とのコラボ動画を配信
国際的な非営利団体のMSC(海洋管理協議会、本部ロンドン)日本事務所は、持続可能な漁業で獲られた水産物の証であるMSC「海のエコラベル」の認知向上を目指し、人気キャラクター「しかるねこ」のオリジナル動画を用いた“小さな「海のエコラベル」を選んで、大きな海を守ろう”キャンペーンを実施している。
キャンペーンは、国連が定めた6月8日の「世界海洋デー」を契機に、6月1日から8月31日まで展開。MSC公式ツイッターアカウント(@MSC_Japan)をフォローし、オリジナル動画の前半を閲覧後、物語にまつわるハッシュタグを選択してツイート投稿すると、物語の続きが見られる内容。動画では、しかるねこが世界の水産資源が過剰漁獲などの影響で40年前に比べて半減している現状とともに、いつまでも好きな魚を食べられるために何をすればよいのかを教えてくれる。ツイート投稿者には、しかるねこのグッズまたはキャンペーン協力企業のMSC「海のエコラベル」付き製品などを毎月抽選で合計1126人にプレゼントする。
現在、MSC「海のエコラベル」付き製品は、世界約100カ国・4万品目以上にのぼり、日本でもイオンや日本生活協同組合連合会、セブン&アイグループ、西友が販売を推進するなど登録数は約900品目。マクドナルドなど外食産業や、パナソニックなど社員食堂でのMSCラベル付き水産物を使ったメニューも広がっている。
MSCが世界海洋デーに発表した最新の消費者意識調査では、日本の消費者の3人に1人が水産資源を守るため、今後、サステナブル・シーフードを選びたいと考えていることが分かった。MSC「海のエコラベル」付き製品やメニューを選ぶことで、適切に管理された持続可能な漁業をサポートしながらシーフードを楽しむことができ、キャンペーンでより多くの消費者にMSC「海のエコラベル」を知って、選んでもらうよう取り組んでいく。