環境特集 企業の取り組み
ヘリオス・ホールディングス
日本製プリペイド式ガスメーターで SDGs の達成に貢献
バングラデシュでは天然ガスが採れますが、一般家庭にはガスメーターが無く、使用料は毎月固定の定額制s。使いたい放題の状況で貴重な有限資源である天然ガスは浪費され、ガス不足が問題となっていました。ヘリオス・ホールディングスは、プリペイド式の導入による従量課金制への移行で問題解決を図る同国政府から相談を受けて動き出し、保安機能や耐久性に優れた日本製プリペイド式ガスメーター26万台をJICA円借款事業によって現地に導入しました。
プリペイド式の導入による使用量の「見える化」は天然ガス使用者の省エネ意識を促進し、20%のガス浪費削減を実現しました。また、メーター設置時のガス漏れ修繕の効果も合わせて計40%もの天然ガスが節約された結果、使用者が支払うガス料金はプリペイド式導入前に比べて半分程度となりました。さらに、ガス事業者は節約されたガスを商工業用に高単価で供給することが可能となり、環境面におけるSDGsの達成と経済成長の双方に貢献しています。
日本製プリペイド式ガスメーターの導入は、有限資源の節約だけではなく、バングラデシュのガス使用者と供給事業者の双方にとってWin-Winのプロジェクトになりました。その実績をもとに、メキシコやインドネシアでも日本製プリペイド式ガスメーターの普及が始まっています。さらに多くの人々に日本の技術を届けるため、私たちは今後も活動を続けていきます。