「ココが聞きたい」 中央発條社長・高橋徳行氏 主戦場海外へ、成長どう描く?

更新日:2013年 4月19日 (金)

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「アジアでしっかり基盤を固めていく」と話す高橋社長

 自動車部品業界は国内事業の収支改善の足かせとなっていた円高が修正され、経営環境が好転しつつある。ただ、生産拠点を海外に移す流れは今後も続きそうで、国内生産の縮小にどう対処すべきなのか頭を悩ます経営者は少なくない。主戦場が海外に移るなか、成長の青写真をどう描くのか。中央発條の高橋徳行社長に聞いた。
 ―2013年度の経営環境をどう見る。
 「国内は厳しい。トヨタ自動車の13年度の生産台数は約310万台の見通しだが、中期的には300万台の水準で推移するだろう。リーマン・ショックに見舞われた08年でも339万台だった。あの時からさらに40万台減るなかで、どう収益をあげていくのか。大きな課題だ」
 「現地調達も進み、2~3次のサプライヤーは非常に厳しくなる。事業を継続するため、仕入れ先と一体となって知恵を出していくしかない。円高是正が続いているが、今後も現地化が進むという本質は変わらない」
 ―海外市場に活路を見出すしかないのか。
 「自動車はグローバルにみれば成長産業。競争力を身につけていくしか方法はないし、それが最大の対応になる。大型の設備を必要としない『コンパクトライン』は少量生産、少額投資でも展開できる。海外進出する際の大きな武器。中小企業でも採用しやすいため、仕入れ先にどんどん提案していく」
 「海外市場は地域によってばらつきがある。自然災害など何もなければ東南アジアは好調を持続する。アジアでしっかりと基盤固めを進めていきたい。北米も景気が持ち直しており、プラス材料だ。問題は中国。かつてのような右肩上がりは続かないとみている。景気にも減速感が出ており、見極めが必要だ」
 ―成長戦略をどう描く。
 「取引先を増やすのが一つの戦略だ。トヨタとの取引を増やしつつ、海外の自動車メーカーへの拡販をどう進めていくかだ。当社の海外売上高比率は25~30%程度。海外メーカーへの拡販に取り組んでおり、早い時期に50%にまで引き上げる」
 「非自動車事業にも注力していく。当社もアフターパーツメーカーとタイアップして、トヨタの主力HV『プリウス』向けのカスタマイズ用コイルスプリングを開発した。市販事業は市場規模は小さいが、固定客を見込める。収益源の多角化を図る上でも、しっかりやっていきたい」

 

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