「ココが聞きたい」 東海理化社長・牛山雄造氏 TNGA対応、生き残り策は?

更新日:2013年 4月18日 (木)

20130418Ushiyamapg

「将来を見据え、部品の軽量化や省電力の部品開発に注力している」と話す牛山社長

 トヨタ自動車は部品の共通化を軸とする新たな設計手法「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」を推進する専門部署を発足させた。4千~5千ある部品のうち、半分ほどを共通化し、調達コストの削減と商品力向上を両立させる狙い。部品の共通化で業界の再編や淘汰(とうた)が懸念される部品メーカー各社は今後、どう生き残りを図っていくのか。東海理化の牛山雄造社長に聞いた。
 ―12年度はリコールの発生で大幅減益を余儀なくされた。
 「当社はスイッチやシフトレバー、ハンドルといったドライバーが手に触れる部位をすべて作っている。この製品に不具合が生じれば、運転走行に重大な支障をきたしかねない。非常にリスクの高い製品を扱っており、リコールとは常に隣り合わせにある」
 「今回のリコールを受けて、反省すべき点はしっかり反省し、足元の改善活動を強化している。ただ、今の努力が身を結ぶのは5~10年後。時間はかかるがしっかり作り込みを進め、信頼回復につなげていきたい」
 ―TNGAへの対応は。
 「TNGAというとどうしても量産効果が注目されてしまうが、本質は優れた部品をいろいろな車種に応用展開させることで全体の商品力を向上させることにある。そのため部品メーカーは全世界で展開できる高品質の部品開発が求められている。当社では環境対応車の普及を見据えて、部品の軽量化や省電力の部品開発を進めている」
 ―成長力のある新興国の需要を取り込むことも必要だ。
 「ブラジルやインドネシアに工場を設けるなど、海外展開の布石は打った。当面、海外に新工場を建設する計画はない。今後は海外拠点の生産効率を高め、できるだけ早い時期に収益を挙げられる体制にすることが焦点となる」
 「当社が扱う製品は安全面に直結するため、製造するのが難しい。主要取り引き先であるトヨタ自動車と開発の前段階から作り込みを進めている。それが参入障壁となり、当社の強みとなっている。今後はトヨタ以外への拡販が課題になる。開発の初期段階から付き合えるグローバルメーカーとの交渉も積極的に進めていきたい」

 

中部経済新聞の記事がスマホで読めます

2013年 4月18日の記事一覧

ニュースカレンダー

読み込み中...

過去の記事はこちらのページからご覧ください。

カテゴリー一覧

新聞の記事などについてのお問い合わせは、以下までお電話下さい。
中部経済新聞社 編集部
TEL : 052-561-5212

皆様の生の声をお聞かせ下さい。
記事に対する意見・ニュース提供

 

現在の位置:ホーム > ニュース > 2013年4月 > 18日 > 「ココが聞きたい」 東海理化社...