「ココが聞きたい」 御園座社長・長谷川栄胤氏 劇場建て替え後の戦略は? 客席減らし稼働率高める

更新日:2013年 3月16日 (土)

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「劇場を残すことが私の経営責任」と話す長谷川社長

 事業再生ADRの活用で経営再建を目指す老舗劇場の御園座。現在、債務超過解消を含めた事業再生計画案の取りまとめを進めている。一方で3月末で閉館する現御園座会館の建て替え中の事業計画や、建て替え後にいかに利益を出す経営体質に転換するかなど課題は多い。今後の方針などについて長谷川栄胤社長に聞いた。
 ―新劇場の構想は。名古屋らしさをどう打ち出すか。
 「現御園座会館は1650席あるが、新劇場は2~3割減と多少小さくなる。課題だった客席の稼働率を向上させて収益力を高める。新劇場はより多くの演目が演じられるようにしたい。たとえばミュージカルなども上演できるようにオーケストラピットの設置も考えている。マルチ対応できる劇場を目指す」
 「また名古屋らしさ、御園座の存在意義として演劇図書館を残すことも検討している。さらに出演者に名古屋出身の役者を起用することで名古屋らしさを打ち出し、同時に役者の交通費など公演コストの削減にもつなげたい。名古屋からスターが誕生すればうれしい」
 ―新劇場はどうやって黒字を確保するか。
 「現在、年2回の歌舞伎の上演回数を増やしたい。若年層や新たな顧客を取り込む施策も考えている。歌舞伎の興行費用削減などコストも圧縮する。また、リース事業やミソノピア(老人ホーム事業)などを手放し、本業に回帰する」
 ―建て替え中の計画を。リストラで残った11人で興行は可能か。
 「14年3月期は日本特殊陶業市民会館で歌舞伎を1回興行する。興行回数が減ることで制作や事務、販売などの負担も減り対応は可能だ。いかに限られた人員で公演の質を保つか。自前の劇場がない2018年7月までの期間が、健全経営化に向けた試金石になる」
 ―6期連続赤字の経営責任を。
 「さまざまな手法で再生計画を考えてきたが、公演経費の高止まりなどで経営体質を改善できなかった。経営責任を感じているが、劇場を残すことが私の(現在の)責任と考える。経営改善に努めており、さよなら公演も日によっては満席と好調に推移している。今期は営業利益が出せるように最終的な追い込みをかけている」

 

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