「ココが聞きたい」 日本ガイシ社長・加藤太郎氏 特性生きる欧州・中東が有望

更新日:2013年 2月25日 (月)

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「世界的な排ガス規制強化に対応し、各拠点で生産能力の増強を進めている」と話す加藤社長

 自動車排ガス浄化用製品などを手がける日本ガイシ。世界的な排ガス規制強化に対応し、世界各拠点で生産能力を増強している。一方、昨年秋、火災事故を起こしたNAS(ナトリウム硫黄)電池の生産を再開した。加藤太郎社長に今年の事業環境の見通しを聞いた。
 ‐新政権の誕生によって、国内の雰囲気は明るい。
 「当社は売上高に占める海外のウエートが高い。新政権発足による事業全体への影響は見通しにくい。円安基調は輸出に追い風だが、原材料など輸入価格の上昇要因となる。バランスが大事だ。為替水準は、1ドル=100円を超えない程度がいいのでは」
 ‐売上高の5割以上を占めるセラミックス事業の見通しは。
 「今後も成長する。バスやトラックなど、世界的に自動車の排ガス規制強化が進んでいるためだ。需要を取り込むため、NOx(窒素酸化物)濃度を測定するセンサーや、DPF(排ガス浄化装置)の生産能力増強を進めている。2015年~年を見据えた設備投資をすでに決めている」
 ‐おととし、石川工場を稼働した。現状と今後の増強見通しは。
 「順調に稼働している。増強は難しい環境だ。円高や高率の法人税など6重苦の解消が大事だ」
 ‐昨年秋、NAS電池の生産を再開した。今後の方針を。
 「海外を中心に営業活動を強化する。対象地域は、欧州や中東などが有望だ。電力インフラが不十分だったり、再生可能エネルギー比率の高い国があり、NAS電池の特性が生きる。一方の日本は、電力インフラが十分なうえ、再生可能エネルギーの比率はまだ低い」
 ‐受注再開の見通しは。
 「近いうちにとれると思う。ただ、中長期的な見通しは難しい。NAS電池は、大型の発電所や変電所などに使われる。国家プロジェクトの可能性もあり、各国の電力や財政政策の影響を受ける」
 ‐新製品開発は。
 「重要テーマだ。将来、排ガス浄化用製品の需要が減るかもしれない。セラミックスに続く新製品をいくつか持ちたい。半導体関連や電池向け材料など、エレクトロニクス、エネルギー分野が有望だろう。また、既存製品の周辺部材の開発も強化する」

 

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