「トップ登板」 三菱航空機社長・川井昭陽氏 MRJ、予定通り飛ばす

更新日:2013年 1月23日 (水)

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「MRJを成功させ、民間航空機産業を確立させたい」と抱負を述べる川井社長

 三菱航空機の新社長に川井昭陽氏が就任した。国産初の小型ジェット旅客機として注目を集めている「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の開発が急ピッチで進んでいる。年内の試験機初飛行を予定するなか、MRJの開発状況や受注動向などについて聞いた。
 ‐就任の抱負から。
 「現在、MRJは開発段階で325機の受注を獲得できた。この数字はさらなる受注を期待させるものだ。そのために私の役割は、予定通りに機体を飛ばし、お客様に確実に飛行機をお届けすることだ」
 「またMRJプロジェクトを成功させ、日本の『民間航空機産業』として確立させたい。民間航空機の量産による雇用や設備投資への影響を考えると、MRJの持つポテンシャルは非常に大きい」
 ‐MRJの開発状況は。
 「現在、操縦室前方の風防への鳥の衝突実験を行っている。機体としては前方が形になってきた段階だ。今夏には試験機全体が完成するよう進めており、年内の初飛行に間に合わせたい」
 ‐今後の受注見通しや目標は。
 「主要市場は米国。経済的に厳しいが欧州も重要だ。さらに将来的にはアジア市場を開拓していくことになる。小型航空機(座席数50~100席)市場は、今後20年で5千機の新規需要があると見込まれている。MRJの経済性や快適性をアピールし、世界シェアの5割超を獲得するつもりでやっていく」
 ‐米ボーイング「787」のトラブルによる影響は。
 「今回、問題となったのはバッテリーだが、MRJ開発に対する影響は無いと考えている。『787』のバッテリーがリチウムイオン電池なのに対して、MRJは従来から民間航空機に利用されてきたニッケルカドミウム電池。当然のことだが、万が一がないように万全を期したい」
 ‐組織体制について。
 「航空機産業は、機体を製造して売るだけでは成立しない。金融やリースに加え、飛行機の納入後のカスタマーサポートなど今まで経験したことの無いことも多い。お客様にご迷惑をかけることのないよう取り組んでいく」

 

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