「ココが聞きたい」 坪井利三郎商店社長・坪井進悟氏 エンドユーザー向けの開拓策は?

更新日:2012年 11月20日 (火)

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「瓦を扱う老舗企業というブランドを維持しつつ、新たな経営の柱も構築していきたい」と話す坪井社長

 屋根外装工事の坪井利三郎商店(本社名古屋市)は、ことし創業110周年を迎えた。新設住宅着工戸数が減少の一途をたどる中、ストックビジネス(リフォーム事業)を掘り起こすため、3年前からBtoB(企業対企業間の取引)だけでなく、BtoC(企業対消費者間の取引)に乗り出した。経営戦略を転換した効果などを坪井進悟社長に聞いた。
 ―創業110周年を迎えた。足元の市場環境は。
 「住宅着工戸数は、消費増税の駆け込み需要で若干持ち直しているが、長期的には減少傾向に歯止めがかからない。グループ全体で96年は93億円の売り上げがあったが、リーマン・ショック時は40億円ぐらいまで落ち込んだ。昨年は51億円まで回復したが、厳しい状況に変わりはない」
 ―環境の変化にどう対応する。
 「BtoCの需要を掘り起こすため、3年前から3事業部を立ち上げ、ストックビジネスに少しずつ軸足を移行している。都心部の社寺を対象に屋根だけでなく耐震補強なども請け負う社寺営繕事業部。太陽光発電を含めた屋根工事だけでなく住宅全体の増改築を掘り起こす永住事業部。もう一つは、富裕層向けの造園を手がけるアーバンスケープ事業部だ」
 ―ストックビジネスの進ちょく状況は。
 「特に永住事業部とアーバンスケープ事業部が伸びている。ことしはストックビジネスで7億5千万円の売り上げを見込んでいるが、来年は10億円、2年後には18億円ぐらいに伸ばしたい」
 ―海外市場は。
 「直接、市場を開拓するのは難しい。取引先の住宅メーカーが海外展開を進めており、すでにモデルハウス用にオーストラリアや中国などへ陶器瓦を供給した。日本の陶器瓦は品質的に優れている。ことしはそれほど売り上げはないが、住宅メーカーの事業が本格化すれば、来年にも海外売上高1億5千万円ほどを見込める」
 ―10年、20年先の成長戦略をどう描く。
 「新築向けの旧来型事業の割合を10%ぐらいにして、ストックビジネスを増やさないと生きていけない。また、瓦を扱う老舗企業というブランドを維持しつつ、まったく新しい経営の柱も構築していきたい」

 

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