論説 PCウイルスとポット対策

更新日:2012年 10月12日 (金)

 知らないうちに犯罪者になっている。無機質のコンピューター上で、ハッカーでもない一般市民が突然、犯罪者と疑われてしまう。殺人・爆破予告ネット書き込みで、威力業務妨害容疑で逮捕されたものの、第三者が操作した可能性ありとの理由で、釈放された。この件で2つの脅威が見えてくる。
 一つは、突然の犯罪者扱い。もう一つはネット社会の恐怖。前者は我々、報道側の課題と事件発表のあり方の部分も問われる。犯人逮捕の速やかな発表で安心社会へ戻ったことのアナウンス。今回の件では、犯罪確定への調査が充分であったのだろうか。もう一つは報道する側の検証も手落ちはなかったのだろうか。記者クラブ制度の功罪では社会で議論しつくされてきたので、ここでは省略する。しかし、普通に暮らし、家族もある一般人が、情報の欠如、立証の中途半端さで犯罪者として見られることが、ネット社会では起こり得る。
 警察のIT捜査は最先端ウイルスに追いつけているのか。新種のウイルスは毎日4万件程度生み出されていると聞いた事がある。こんなにも世界には暇人がいるものだと関心する。また、ウイルスをつくるキットも発売されているそうだ。
 今回、疑われているのはポットというプログラム。ネットを使い、悪意を持った第三者が、外部から遠隔操作して、一般者のパソコンを操り、迷惑メールを送る。国の対策としては経済産業省はサイバークリーンセンターを立ち上げた。民間企業と協力して駆除システムを構築してきた。評価は高く、欧州でも同様の組織を立ち上げた。日本での取り組みは5年間の予算で行われたため、現在は活動していないが、こうした組織は今後、一層必要になってくる。
 心配されるのはPC上だけの問題ではなく、急速な勢いで増殖しているスマホやタブレット端末でのセキュリティー対策。アプリに仕込まれたウイルス感染だ。聞くところによるとOSでセキュリティー安全度の差があるそうだ。厳格なアプリチェックをしている企業と、そうではない企業。ネット社会も利用者を守る製造物責任の意識が大切であると思う。

 

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