「ココが聞きたい」 アイシンAW社長川本睦氏 AT世界シェアどう高める?

更新日:2012年 8月24日 (金)

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「新興国市場の伸び率やATの搭載率を考えると、まだまだ成長の余地がある」と語る川本氏

 自動車用自動変速機(AT)世界最大手のアイシン・エィ・ダブリュ(AW、本社安城市)は、2013年3月期の連結売上高を前期比9%増の9970億円と計画、1兆円の大台に王手をかけた。海外を中心にAT需要が拡大するなか、現在15%のAT世界シェアをいかに高め、業界トップの座を死守するのか。川本睦社長に今後の方策を聞いた。
 ―ATの事業環境は。
 「中国でAT需要が急成長している。中国はこの5年でATが急速に普及し、ATの搭載率は約35%まで高まっている。日系自動車メーカーに限らず、欧米メーカーや中国地場系メーカーとの取引拡大の好機だ。今後モータリゼーションを迎える新興国でもATは伸びる。新興国は手動変速機(MT)が中心だが、将来的にATに切り替わる動きも出てくる。新興国市場の伸び率や、ATの搭載率を考えると、まだまだ成長の余地がある」
 ―中国など海外市場をどう攻略するのか。
 「海外へ積極的に投資し、海外で需要が増えた分は現地で生産していく。当社は海外生産比率が10%以下と低く、現地生産が少し出遅れている。中国・天津市と蘇州市に新工場を建設し、14年に中国でのATの生産能力を現在の年12万台から万台に引き上げる計画だ。現在約40%のAT部品の現地調達率も70%以上に高める。現地生産でコスト競争力を高め、円高による為替リスクや関税リスクも低減したい」
 「韓国勢を筆頭に、海外の競合他社が着実に力をつけてきている。車両の全面改良は約5年おきに実施されるが、今の円高水準が続くと次回の全面改良時に受注を奪われかねない。生産革新やサプライチェーンの整流化を進め、5年以内に10%水準のコスト削減を達成したい。企業体質を強化しながら、中国や新興国向けに効率のいい廉価版ATを投入していきたい」
 ―AWの目指す姿は。
 「ATにとどまらず、パワートレーン系の総合サプライヤーとして発展していきたい。ハイブリッド車(HV)向けのハイブリッドトランスミッションや、電気自動車(EV)向け商品を強化し、事業基盤を広げていきたい。それだけのポテンシャルを秘めている」

 

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