新東通信会長・谷喜久郎氏 「サン・ジョルディの日」なぜ定着?

更新日:2012年 8月13日 (月)

081301.jpg

「中小企業ががんばれば地域にすごいパワーが生まれる」と話す谷会長

 新東通信(本社名古屋市中区丸の内)会長の谷喜久郎氏がこのほど、2012年度の外務大臣表彰を受けた。谷氏は毎年4月23日、大切な人に美(バラの花)と教養(本)を贈り合うスペインの伝統行事「サン・ジョルディの日」を日本に広めた立役者。25年にわたるスペインとの文化交流をたたえての表彰だが、当初は地域振興が目的だったという。谷氏に、サン・ジョルディ開催までの経緯や地域振興のあり方などについて聞いた。

 ―スペインとの交流が始まった経緯を。
 「かつて名古屋でオリンピック開催を目指したとき、青年会議所で懸命に誘致活動に取り組んだ。ところがソウルに惨敗。テレビでもからかわれ、名古屋市民は非常に意気消沈した。私は広告屋として名古屋復権を目指し、今までにない全国イベント開催を考えた」
 ―なぜスペインか。
 「知人からスペインに男女が花と本を贈り合う素敵なお祭りがあると聞き興味を持った。初めてバルセロナを訪れたが、町中いたるところに花屋や本屋が出ている。民族の言葉を伝えていく意味もあると知り、地域の文化を大切にするその姿勢に深い共感を覚えた」
 ―サン・ジョルディはいきなり全国区になった。
 「当初は名古屋で理解を得られず、首都圏の書店組合に提案したところ『全国で取り組もう』と快諾を得た。花屋の組合も積極的。さらに外務省など政府の後押しもあり、1986年に全国8都市で同時開催と華々しいデビューを果たせた」
 ―イベント開催の意義を。
 「名古屋限定のローカルイベントでは評価されにくい。当初から名古屋発で日本全国に広げることを目指していた。バルセロナオリンピックやセビリア万博開催とも重なり、スペインが世界に注目されたことも追い風になった。名古屋発の文化発信に意義がある」
 ―企業の地域貢献をどう考えるか。
 「トヨタは高品質な車を生産し、その貢献度は私たちと比べ物にならないほど大きい。しかし私たち中小企業にも発想力がある。スペインと交流を深めたサン・ジョルディも発想力の一例。中小企業も互いの分野で地域のためにできることがある。中小企業の元気が名古屋の元気になる」

 

中部経済新聞の記事がスマホで読めます

2012年 8月13日の記事一覧

ニュースカレンダー

読み込み中...

過去の記事はこちらのページからご覧ください。

カテゴリー一覧

新聞の記事などについてのお問い合わせは、以下までお電話下さい。
中部経済新聞社 編集部
TEL : 052-561-5212

皆様の生の声をお聞かせ下さい。
記事に対する意見・ニュース提供

 

現在の位置:ホーム > ニュース > 2012年8月 > 13日 > 新東通信会長・谷喜久郎氏 「サ...