ココが聞きたい=デンソー社長・加藤宣明氏 トヨタ「TNGA」にどう対応?

更新日:2012年 8月 9日 (木)

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「TNGAの機運を盛り上げていきたい」と語る加藤社長

 トヨタ自動車が新しい設計改革「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」を打ち出したことで、トヨタ系部品メーカーは対策を問われている。TNGAは複数の車種を一くくりとした部品設計を実施し部品を共通化することで、大幅なコスト削減効果を引き出す取り組み。トヨタの車づくりが変わることで、部品づくりはどう変化するのか。デンソーの加藤宣明社長に今後の方策を聞いた。
 ―TNGAをどう捉えているか。
 「当社は3年ほど前から部品の標準化に取り組み、自動車メーカーに提案してきた。一品一様で品番点数の多い旧来のモノづくりはロスが多く、固定費負担が重い。品番点数を減らし、標準化を進めていく。TNGAはいわば賢い車づくりだ。コスト競争力を高めるうえで大事なことだ。これまで以上に自動車メーカーの商品企画と緊密に連携することが欠かせない」
 「一方で商品力がなければ意味がない。コストと商品力は単純にいえば二律背反の関係にあり、TNGAは進め方の順番を間違えると大変なことになる。標準化ありきではない。競争力のある商品を開発することが前提で、それを標準化していく。いい商品を横展開することが基本だ」
 ―具体的な取り組みは。
 「主力のラジエーターの品番点数を現在の100点以上から50点程度に半減させる。オルタネーター、スターターの点数も大幅に減らす。部品の性能や取り付け方法を標準化する。大まかなパターン形状を作り、車種に見合ったサイズをそろえる。車種ごとにばらつきがあったエアコンの基本構造も原則統一する」
 ―TNGAの効果は。
 「生産ラインを共通化できるうえ、治具や工具、型の点数を削減できる。図面の枚数も減らせ、管理コストを縮減できる。将来的に2~3割のコスト低減をにらんで取り組んでいきたい」
 ―TNGAで受注競争の激化が予想されるが。
 「特定の部品メーカーに受注が極端に偏るとは思えない。自動車業界は東日本大震災でサプライチェーンの課題が浮きぼりになり、リスク対応を進めている。コストの面からも、バランスよく調達されるのではないか。消極的にならず、TNGAの機運を盛り上げていきたい」

 

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