「論説」 トヨタ「プリウス」米で称号、忘れていけないデザインの良さ

更新日:2012年 8月 3日 (金)

 トヨタ自動車の「プリウス」が、米通信社幹部の著書「米国社会に影響を与えた15台」で、そのうちの1台に選ばれた。「T型フォード」「シボレーコルベット」「キャデラック」「マスタング」など往年の名車と肩を並べたわけであり、これは快挙といえる。
 プリウスはいわずと知れたハイブリッド車(HV)の先駆けだ。ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせて高燃費を実現。「地球にも、財布にも優しい」として、幅広い世代から人気を集めている。
 プリウスはHV機能が断トツのセールスポイントだが、車体デザインの良さを忘れてはいけない。プリウスをプリウスたらしめている本質の一つと考える。特に2代目、そのDNAを受け継いだ3代目のデザインは素晴らしい。
 美的感覚は十人十色であり、プリウスのデザインが美しいと考えるか、美しくない考えるか、それぞれだ。ただ、一目見てプリウスだとわかる独創的なデザインは、だれしも認めるところだろう。それが、HVの先駆けとして大変良い、素晴らしい。
 米国市場で人気を集めた理由の一つに、ハリウッドスターがアカデミー賞授賞式にプリウスで乗り付けたことがある。プリウスを運転することが「環境意識の高いスター」を演出すると同時に、「プリウスは環境対応車の代表格」という意識を米国民に植えつけたのだ。
 仮に、この時のプリウスのデザインがごく平凡だったら、ハリウッドのスターは乗り付けただろうか。米国民はプリウスを支持しただろうか。少なくてもこれほどまでの人気には届いていなかったのではないか。
 デザインは定量的に評価するのが難しい。燃費性能は数字が出て、高ければ高いほど良いのは理解できる。デザインの評価は、消費者アンケートなどで数字を出せるものの、それはあくまで参考値にすぎない。
 さらに、美しいか、美しくないか、独創的か、独創的でないかは評価できるが、「どこまで独創的であるべきか」はとても難しい。それこそ独創的な判断基準が必要になる。
 そのように考えると、プリウスのデザインはやはり、プリウスをプリウスたらしめている本質の一つといえる。
 「米国社会に影響を与えた15台」に登場する「T型フォード」「シボレーコルベット」「キャデラック」「マスタング」などはいずれも、当時の最高の性能を誇ったに違いない。その写真を見ると、デザインはやはり独創的だ。
 名車と呼ばれるためには、性能とデザイン、しっかりした両輪が必要である。あらためて、そう考える。

 

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