「トップ登板」名鉄タクシーホールディングス社長・中三川政美氏

更新日:2012年 8月 2日 (木)

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「タクシーの利用ニーズは細分化している。きめ細かく対応していきたい」と話す中三川社長

 名鉄タクシーホールディングスの新社長に中三川政美氏が就任した。同社は昨年4月に発足し、名古屋鉄道のタクシー子会社3社(名鉄交通、愛電交通、名鉄名古屋タクシー)の経営を主導。一層の連携強化と経営効率化を図り、競争力を高める狙いだ。業界動向や今後の方針を聞いた。
 ―タクシー業界の現状は。
 「経営環境は厳しい。2002年の規制緩和によって、タクシー台数が急速に増加。過当競争になり、企業業績が低迷、乗務員の待遇も低下した。09年にこれを是正する法律の制定によって、全国各地で減車が進んだ。乗務員の待遇は少し改善したと思うが、他の産業に比べ十分とは言い切れない」
 「一方、経営面を見ると、少子高齢化によって、利用者が急激に増えることはない。原価に占める人件費が約7割を占め大幅な削減は難しく、燃料費も高騰している。適切な利益をねん出しつつ、将来に向けた投資も必要だ。舵取りは難しい」
 ―収益を左右する法人需要の動向は。
 「利用が多かった08年のリーマン・ショック以前の水準に戻っていない。企業の経費節減の対象になりやすいためだ。逆に景気が回復しても、タクシー業界に波及するのは最後の局面だ」
 ―設立から1年以上経過した。
 「重点施策は、ブランドの統一化サービスの差別化戦略的営業の推進管理コストの削減ーの主に4つだ。それぞれまだ道半ばで、努力を継続する。これからが真価を問われる」
 ―増収の施策は。
 「一人でも一回でも多く乗車していただくよう、地道な営業努力しかない。法人向けは、稼働していないタクシーチケットを持つ企業を個別訪問するなどして、利用を増やす活動を続けている」
 ―今後の方針は。
 「タクシーの付加価値をより一層高めるため、どのようなサービスが必要か見極める。従来、タクシーを利用するニーズはAからBという2点間の移動が多かった。今後は、人口減少や生活様式の多様化などで、利用ニーズはより細分化する。例えば、介護施設や託児所などの送迎サービスの利用が増えるだろう。こうしたニーズを見極め、きめ細かく取り込むことも必要になる」

 

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