「論説」プロジェクト10の展開 スマートデバイス拠点めざす

更新日:2012年 6月26日 (火)

 あいちベンチャーハウス(名古屋市)が計画している新事業「プロジェクト10」が、動き始めた。4月下旬にキックオフセミナーを開催し、4研究会を中心に活動を開始したが、その直後に1研究会が加わって5研究会となり、経済団体では新たに中部産業連盟が参加するなど、早くも活動の輪が広がりつつある。
 スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスは、持ち運びに便利な高機能モバイル端末として、パソコンや従来型の携帯電話をしのぐ勢いで普及を続けている。
 モバイル特性に加え、文書やウェブサイトを閲覧したり、ネットワークを通じた通信・通話を行ったり、多種多様なアプリケーションを利用した情報管理が可能であるなど、高機能な情報端末として用途の広がりが期待されている。
 プロジェクト10は、このようなスマートデバイスの活用を促し、革新的なITベンチャー起業家の創出やスマートデバイス関連の新産業の育成を目指している。
 参加しているのは、地域の大学の情報関係の教授や准教授、あいちベンチャーハウスの入居企業やOB企業、同ハウスの運営を愛知県から受託している人工知能研究振興財団などで、いわゆる産学官連携のプロジェクト。
 この活動には、いくつものユニークな点がある。
 あいちベンチャーハウスのようなインキュベーション施設は、このようなビジネスを立ち上げたいと考えている起業家の創業を支援するのが主な仕事。プロジェクト10はこれに止まらず、起業に結びつく研究を推進したり、これを通じて地域産業を創出するところまでをターゲットとしている。
 また、地域産業の創出を目指した産学官連携事業は、行政機関がそのきっかけを提供してスタートするケースが多いが、プロジェクト10はあいちベンチャーハウスに関連する人たちが自主的に立ち上げた。それだけ、縛られることの少ない自由な活動が可能となる。
 目指すべき姿は、「中部地域のスマートデバイスのメッカ」。さまざまな可能性が期待できるスマートデバイスの活用を促進するため、多くの企業へ幅広い参加を呼び掛けていく。
 このため、スマートデバイスへの期待や業務への活用、関連ビジネスへの参入意欲などを質問するヒアリングシートを作成して、来月から企業の声を聞く活動も展開し、スマートデバイス関連ビジネスの地域拠点づくりを目指していく。

 

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