「ココが聞きたい」金印会長・小林一光氏 わさびの魅力どうアピール?

更新日:2012年 6月20日 (水)

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「わさび文化を広めていきたい」と語る小林会長

 加工わさびメーカーの金印(本社名古屋市中川区)は、健康食品や基礎化粧品を相次いで市場投入している。人口減少などで加工わさびの国内市場が縮小傾向にあるなか、わさびの健康成分に着目し、新たな用途開発に注力する。「わさびの魅力を多くの人々に伝えたい」と語る小林一光会長に、今後の戦略などについて聞いた。
 ―加工わさびメーカーのパイオニアとして躍進してきた。
 「業務用の加工わさびを中心に商品展開している。わさびは鮮度が肝心。原料のわさびをマイナス196度という超低温下ですりおろす『超低温すりおろし製法』の開発が大きな転機となった。近年、消費者の低価格志向が強まっているが、わさび本来の辛味と香りを追求し続けることで他社との差別化を図る」
 ―わさびの研究開発に力を入れている。
 「研究員一人からスタートしたが、現在は大学や行政機関などと連携して研究を進めるまでになった。研究所では、本わさびの機能性や西洋わさびの栽培技術などを日々研究している」
 「2011年4月、オホーツク工場(北海道網走市)の敷地内に植物工場の試験施設を建設。研究が奏功し、本わさびの栽培に成功した。栽培の成功は、将来、大きな強みになると確信している。3年後をめどに、植物工場を新設する。自社の年間使用量の約50%を目標に、原料となる本わさびの量産化に向けた準備を進めていく」
 ―今後の商品展開は。
 「研究開発型の食品メーカーとして長年研究に取り組み、『ワサビスルフィニル』や『ワサビフラボン』などわさびの健康成分を発見した。2004年に健康食品シリーズ『スルフィーK』、2005年に基礎化粧品『サンスルフィー』シリーズを発売。わさびの用途開発を進めている」
 「今後は他社と共同で新商品を開発するなどしてわさびの健康成分を積極的に活用し、魅力をさらに広めていく。機能性食品としてのわさびの認知度を国内外で高めたい」
 ―海外市場をどう見ているのか。
 「海外での加工わさびの売り上げは現在、全体の約15%。円高で売上高は伸び悩んでいるが、販売数量は確実に増えている。海外市場は今後も成長が続くだろう。加工わさびに加え、食用以外の分野でも海外進出することで、さらなる事業拡大を目指していく」

 

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