マルサンアイ 伊藤明徳氏 利益を確実に積む体質へ

更新日:2012年 2月24日 (金)

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「100年企業に向かって種まきをしていきたい」と話す伊藤社長

 みそ・豆乳メーカー、マルサンアイの新社長に伊藤明徳氏が就任した。昨年、設立60周年を迎えた同社は、豆乳製品の自社ブランドの発信や、中国でみそ販売を本格化するなど、新展開に向けた動きを加速している。転換期にかじ取り役を託された伊藤氏に、今後の事業方針などを聞いた。

 ―就任の抱負から。
 「基本的には、前社長(青木春雄会長)の方針を継承する。昨年から『100年目も大豆でありたい』というキャッチコピーを使い、企業姿勢の発信に力を入れている。大豆製品メーカーとしてのイメージを定着させたい」
 ―経営課題は。
 「自己資本比率を上げるなど、財務体質の改善が急務だ。そのためには、利益を確実に積み上げる体制を構築しなければならない。常にコストの見直しを図りながら、付加価値の高い商品の販売拡大に力を注ぐ」
 ―中国事業を本格化させる。
 「上海市で地元商社と合弁で設立した販社『丸三愛食品商貿有限公司』の事業認可が2月中旬に下りた。6月ごろから、日本人2人、中国人5人という陣容で営業を開始する。豆乳製品は日本から輸出するが、みそ製品は現地生産で賄う。技術提携している現地メーカーへの委託生産により、商品を供給していく体制を整えた」
 「食文化が違う中国では、まずは調味料として、みそを広めていく。日本食への関心が高い中流階級以上の人たちをターゲットに据える。上海市周辺で日系スーパーなどの販路開拓を進める。中国販社については、3年後に年商1億円で黒字化、5年後には年商3億円という見通しを立てている」
 ―国内事業は。
 「みそは価格競争が激しく、単価が下がるばかり。『無添加』シリーズなど高付加価値商品の販売で利益を確保する。一方、豆乳は健康ブームの追い風もあり、潜在需要が期待できる。発酵豆乳食品『豆乳グルト』といった独自商品の販売を伸ばし、豆乳の需要の裾野を広げたい。昨年、大々的に豆乳製品の販促を行ったところ、予想以上に反響があった。どう売り上げに結び付けていくかが、今後の課題だ」

 <プロフィル>1973年(昭和48年)東京農業大学農学部醸造学科卒、岡崎マルサン(現マルサンアイ)入社。99年開発本部研究所長、2005年取締役、08年常務。11年副社長を経て、12月社長就任。愛知県北設楽郡設楽町出身。61歳。趣味は家庭菜園、ハイキング。

 

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