「トップ登板」シロキ工業社長・松井拓夫氏

更新日:2011年 9月 7日 (水)

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「海外市場でも品質に対する信頼が第一」と強調する松井社長

 シロキ工業の新社長に、トヨタ自動車で常務役員を務めた松井拓夫氏が就任した。松井氏はトヨタ時代、海外で生産管理や事業計画を担当。欧米やインドなど海外事業体で手腕を発揮してきた。「世界のどこでもシロキの高品質とコスト競争力を提供したい」。トヨタで培った経験をいかして海外市場強化を目指す松井社長に今後の経営方針を聞いた。
 ―トヨタ時代の経験をどう生かすか。
 「シロキは堅実にものづくりに取り組んできたので、社長としてすぐにできることは限られる。そのうえで私が力を入れたいのは海外。過去にNUMMI(トヨタとGMの合弁会社)の生産管理、欧州の生産現地化、エティオスプロジェクト(インド向け小型車開発)のリーダーなど海外主要3地域での実務経験をいかし、東南アジアや中国、北米市場をてこ入れしたい」
 ―海外市場で不退転の決意で戦うと。
 「大切なのはこれまで培った品質。今後、新興国メーカーと価格競争に直面するが、品質への信頼から同じ価格だったらシロキから購入したいという顧客も多い。海外で価格競争しながら品質を損なわないためには相当な覚悟が必要だ。中途半端な姿勢は駄目という決意を社員に伝えた」
 ―品質維持にはかなりの困難を伴う。
 「部品が発生する振動や音を軽減するため常に改良に取り組む。その一方、近年は燃費向上のため軽量化も重視される。この2要素は相反する場合が多い。さらに安全性を確保するため強度保持が欠かせない。奥が深い課題を総合的に解決できるような技術が必要だ」
 ―一方で国内生産はどうするか。
 「トヨタが東北、日産、ダイハツが九州に生産をシフトするなど拠点の分散が顕著。仮に当社の部品を使う車種が全国に分散すると物流コストが増える。いかに物流費を抑えるか検討中だ。たとえば輸送コストがかかる、かさばる形状の部品は、半製品で現地へ運び、車両メーカーの工場の近くで最終的に仕上げることなどを検討している」
 ―今後の方針を。
 「海外の強化が重要。来年3月までに経営計画や売り上げ目標などを盛り込んだ中期ビジョンをまとめる」

 

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