ジヤトコ社長・秦孝之氏

更新日:2011年 8月16日 (火)

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「情報の共有化が、スピード経営のカギ」と強調する秦社長

 変速機や自動車部品を開発・製造するジヤトコ(本社富士市今泉700の1)はこのほど、秦孝之顧問が社長に就任した。海外経験豊富な秦社長をトップに、海外展開を加速させる。経営環境が激変するなか、秦社長に事業戦略などを聞いた。
 ―スピードアップを掲げ、社長に就任した。
 「当社は精密な部品を組み合わせて、高品質な製品を量産できる強みをもつ。しかし、激変する経営環境に対応するには、すべての面でスピードが足りない」
 ―具体的には。
 「新興国市場に照準を合わせ、開発サイクルを短縮したい。このほか人事、財務、広報などの業務効率も上げていきたい。社員には『半年後の目標を3カ月で達成できる方法を考えろ』とハッパをかけている」
 ―過度な目標設定は、業務が雑になるリスクを伴う。
 「リアルタイムな情報の共有化により、リスクに素早く対応する。会議の時間を半分に短縮する一方で、回数を増やすなど、コミュニケーションの円滑化を図っている。目標設定は、あくまで社員の意識付けだ」
 ―海外展開を早める。
 「東南アジア初の拠点として、2年後にタイで副変速機付CVT(無段変速機)の生産を開始する。人件費が高騰するタイでは、生産設備の自動化も進めていく」
 ―一方、国内拠点の再編は。
 「3年後まで、再編の計画はない。国内外ともに、現在の生産能力をフル活用しないと、供給が追い付かないからだ」
 ―しかし、災害は起こりうる。
 「今年3月15日に富士宮市で震度6強を記録した震災の影響で、当社工場内設備のアンカーボルトが外れてしまった。その後、全工場にある設備の固定を再度確認した。さらに津波の想定を4メートルから10メートルに引き上げた」
 「東日本大震災クラスの震災が静岡県で発生しても、各工場が10日以内で復旧することを前提に、対策プログラムを作成した。サプライヤーにも同様のプログラムを10月までに提出するように頼んでいる。震災リスクを最小限に抑え、国内でもモノづくりを継続していく」

 

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