「トップ登板」愛知機械工業社長・酒井寿治氏

更新日:2011年 7月20日 (水)

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「ガソリン車エンジンで断トツの燃費、断トツの品質を目指す」と語る酒井氏

 愛知機械工業の新社長に、今年3月末まで日産自動車常務執行役員を務めていた酒井寿治氏が就任した。自動車の中核部品、エンジンのメーカーとして、低燃費技術を究める考え。深刻な円高が進むなか、仕入れ先との連携を強化するなどして総コストを年5%ずつ削減する方針。酒井氏に今後の成長シナリオを聞いた。
 ―就任の抱負から。
 「日本でモノづくりを続けるには付加価値を向上しないといけない。石崎義一前社長はパワートレーンのトップランナーになる目標を掲げた。そのストーリーをつくるのが私の仕事だ。当社は売り上げの9割以上をルノー、日産に供給している。日産は2016年度までに、世界販売台数を現在より300万台引き上げる計画だ。日産のアグレッシブで素早い動きに対応できるよう反応を速めたい」
 ―パワートレーンのトップランナーになる筋書きは。
 「低燃費技術を徹底的に追求する。ガソリン車で1リットルあたり30キロメートル超の燃費を実現できるエンジンをつくる。寸法公差を小さくすることで圧縮比のばらつきをなくしたり、ヘッドとインテークマニホールドの段差をなくして送流をよくするなど工夫できる部分は多い。こうした改善は他社がマネできない。ガソリンエンジンで断トツの燃費、断トツの品質を目指す。現在持っている技術を究めることが次へのイノベーションにつながる」
 ―円高が定着しているが、どう対応するのか。
 「1ドル=80円の為替水準で海外メーカーに勝つにはチャレンジしかない。総コストを減らす取り組みを加速させる。内製、外注、物流など全体の流れを改善し、トータルのコストを下げる。たとえば、内製で育んできた改善ノウハウを仕入れ先に広げたり、中部地方のサプライヤーと取引することで運搬距離を短縮したり、仕入れ先に当社の工場内へ進出してもらうなどでコスト削減を進める。総コストを年5%ずつ減らしていく」
 ―今後の調達の考え方は。
 「中部地方はトヨタ系サプライヤーが多い。物流の動線が太く、優れた技術力を持っている。調達部門に対し、トヨタ系のティア1、2、3へのアプローチを強めるよう要請した。トヨタ系とお付き合いすることで、日産系サプライヤーも強くなる」

 

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