「トップ登板」 愛知製鋼社長・藤岡高広氏

更新日:2011年 7月 6日 (水)

110706Fujioka.jpg

「中国や東南アジアのメーカーが絶対に模倣できない製鋼技術、設備、工程が自社にはある」と語る藤岡社長

 愛知製鋼の新社長に、トヨタ自動車で常務役員を務めていた藤岡高広氏が就任した。トヨタ創業者の豊田喜一郎氏は「良き車は良き鋼から」との考えから愛知製鋼を創業した歴史がある。今後、主力の鋼材や鍛造品事業の製造プロセス改革を推進するほか、アジアを中心に海外市場を積極開拓する考え。藤岡氏に今後の課題や対策を聞いた。
 ―就任の抱負から。
 「70年間培ってきたモノづくりのノウハウがしっかり受け継がれている会社だと実感している。中国や東南アジアのメーカーが絶対に模倣できない製鋼技術、設備、工程がある。ただ、暗黙知の部分が多いため、具体的に定量化できる部分は改善が必要だ」
 「私はトヨタ時代に米国で10年、英国で2年の駐在経験がある。当社は2012年6月にタイで新工場の稼働を計画しており、今後も海外事業を拡大する方針だ。私は海外事業を順調に進めていくために、新社長に選ばれたとも感じている」
 ―主力の鋼材や鍛造品の収益改善の取り組みは。
 「電気自動車(EV)など環境対応車の普及に伴い、車両への鍛造品の採用点数は減少傾向にある。量が減っても利益を捻出(ねんしゅつ)できる体質づくりが必要だ。6月に知多工場で、溶鋼を連続的に均一凝固させる新ブルーム連続鋳造機を稼働させ、製鋼ラインを大幅に刷新した。今後も圧延、鍛造工程の製造プロセス改革を強力に進める。15年度に連結売上高3千億円(10年度は2154億円)を目指す」
 ―海外事業の取り組みは。
 「タイ新工場は、トヨタの世界戦略車IMVシリーズの増産に備える。インドや中国から低価格の鋼材を積極的に仕入れ、価格競争に対応していく。北米は、ピックアップトラックの新車市場が回復傾向にある。鍛造部品の生産体制を充実させる。大物だけでなく、中物小物鍛造品の営業も強化していく」
 ―新規事業の電磁品事業の黒字化のめどは。
 「現在は赤字体質だが、安全、品質、生産の正しいプロセスを行えば収益は改善する。開発段階から顧客の要求を取り入れた製品開発を進めていく」

 

中部経済新聞の記事がスマホで読めます

2011年 7月 6日の記事一覧

ニュースカレンダー

読み込み中...

過去の記事はこちらのページからご覧ください。

カテゴリー一覧

新聞の記事などについてのお問い合わせは、以下までお電話下さい。
中部経済新聞社 編集部
TEL : 052-561-5212

皆様の生の声をお聞かせ下さい。
記事に対する意見・ニュース提供

 

現在の位置:ホーム > ニュース > 2011年7月 > 6日 > 「トップ登板」 愛知製鋼社長・...