「トップ登板」伊藤建築設計事務所社長・小田義彦氏

更新日:2011年 4月21日 (木)

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「お客さまのニーズを正確にくみ取り、満足いただける物件に仕上げたい」と話す小田社長

 商業ビル、病院、銀行店舗など幅広い設計を手がける伊藤建築設計事務所(本社名古屋市中区丸の内1)の新社長に、小田義彦氏が就任した。景気低迷が長引くなか、中部でも大型の案件は減っている。「顧客目線に立ち、建物を長く使ってもらえる提案・設計など、コンサルタント業務を進めていきたい」と話す小田社長に、今後の経営方針などを聞いた。
 ―就任の抱負は。
 「変化するお客さまのニーズを正確にくみ取りたい。10年前は約30%あった床面積を広げる新築・増築の業務の割合が、前年は17%まで下がった。今は耐震診断・補強計画やそれに伴う改修工事の設計監理、施設の長期修繕計画など、改修案件が多い。昔のように大型ビルが相次ぎ建つ時代ではなく、建物を大切に長く使いたいというお客さまの声に応えたい」
 ―今年度予定している建築設計案件は。東日本大震災の影響はあるのか。
 「当社は民間の仕事が約8割と高く、今年も民間が中心になる。案件としては100件程度になるだろう。当社が予定している案件は既に手当てが済んでいるが、震災後は建材は品薄な状態が続いており、工程の遅れが出てくる可能性はある」
 ―中部地域では今後、どのような建築物を手がけていく方針か。
 「昔からのお客さまを大切にし、長いお付き合いをしたい。施設の長期保全や生産能力増強による建屋増設、インフラの整備など、住居系以外は何でも取り組んでいく」
 ―東日本大震災を受け、社員を派遣して建築物の状況調査を実施している。
 「私が副会長を務める日本建築家協会でも、被災地へ建築士を派遣し、耐震診断業務や応急危険度判定などを実施している。防災に強い街づくりにするにはどうしたらいいか、(協会として)政府にも何らかの提言はしたい。建築基準法などの法改正ではなく、(建築の理念などを明文化した)建築基本法などのマクロな視点での改正や見直しが必要になってくるだろう」

 

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