トップ登板=日本ガイシ次期社長 加藤太郎氏

更新日:2011年 3月18日 (金)

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「技術の先進性が経営の基盤として一番重要だ」と話す加藤氏

 日本ガイシの新社長に4月1日、加藤太郎副社長が就任する。理系出身のトップは約50年ぶり。「日本が世界に勝つには、他社より一歩進んだ技術を持つことが大事。技術の先進性が経営の基盤として一番重要と考えており、この先進性を保ちつつ、さらに発展させたい」と話す加藤氏に優先課題などを聞いた。
 ―東日本大震災の影響は。
 「仙台に営業所があるが、従業員の安否確認はできた。中部地区の生産は現時点は通常通り。(部材の調達など)いろいろチェックしているが、(生産は)なんとかなる。それよりもお客様が心配だ。一日も早い復旧を願っている。また、東京電力や東北電力などから要請があれば、がいし関連機材の生産、供給を優先対応する」
 ―来期(12年3月期)の業績への影響は。
 「見通しは難しい。日本経済がどうなるか見えない。ただ、当社はグローバルに事業展開しており、ストップはできない」
 ―最優先課題は。
 「電力事業の立て直しだ。送電線など電力供給を支えるがいし関連機材や、電力の供給バランスを安定化し、大容量の電力を貯蔵するNAS電池があるが、この2つをもう一段コストダウンし、競争力を高めたい」
 「NAS事業はプロジェクト型が多く、お客様の都合によって(納入時期が)変わることもあるが、長期的には、経済成長が続く中国を中心に海外需要の拡大が見込める」
 ―堅調なセラミックス事業を支える自動車の排ガス浄化用触媒担体は、電気自動車の普及によって需要が減る。
 「ガソリン車はしばらく残る。自動車市場は今後、新興国を中心に拡大するが、電気自動車や燃料電池車が主流になるのは2020年以降だと思う。当然、当社もそれ以降の対応策は考える」
 ―設備投資の来期見通しは。
 「減る方向だ。今期の設備投資額(315億円の計画)は直近5年において最高水準。セラミックス事業において、将来の需要増に備えた対応が必要だったためだ。将来も需要動向を踏まえ、順次、設備投資を行っていく」
 ―新製品開発はどうか。
 「既存の事業部はそれぞれお客様とコミュニケーションをとり、日々進めている。一方の新規事業。当社が持つセラミックスの材料技術や成形技術などをベースに新製品を開発したい。2~3年以内に1~2つは出したい」

 

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