「トップ登板」トヨタテクニカルディベロップメント 吉田健氏

更新日:2010年 9月16日 (木)

100916Yoshida.jpg

「技術者集団としてトヨタグループで存在感を出していきたい」と話す吉田社長

 トヨタ自動車の全額出資子会社で量産車開発を手掛ける、トヨタテクニカルディベロップメント(TTDC)の新社長に、吉田健氏が就任した。開発に直接かかわるだけでなく、開発の支援にまで及ぶ同社の業務内容は幅広い。設立5年目の同社が多岐にわたる業務をこなすには、企業としての成長を社内で促す必要がある。トヨタの新車開発の最前線に立っていた吉田氏は、若さの目立つTTDCをどう率いていくのか、経営方針などを聞いた。
 ―6月の社長就任から見てきたTTDCの印象は。
 「社員平均年齢が32・6歳で、とにかく若い会社だ。個人の能力は高く、言われたことを実行する力はある。これからは自発的にも動けるように、人材の底上げをしていかなければならない」
 「CAE(設計・開発工程を支援するシステム)による解析技術、電子制御関連製品の開発、各種計測技術、特許にかかわる調査などの知的財産業務の4事業が当社の強みだ。トヨタグループ内でも際立った力を持っている。さらに伸ばして存在感を出していきたい」
 ―自身の経験をどう生かすか。
 「今は若い社員と話しながら、現場が何を悩んでいるかを把握しようとしている最中だ。対話を通じ、若い会社にしかできないことがありそうだと思った。何事にも果敢に挑戦し、失敗を糧にできるような風土を社内でつくっていくつもりだ。私が経験した開発の面白さを伝えることで、若い技術者に指針を与えられたらいい、と考えている」
 ―自動車産業の海外進出が著しい。
 「今後は、さらに加速するのは間違いない。当社も、グローバル社会で通用する人材の育成が課題となる。現地で根を張96って開発に取り組むには、語学よりも、しっかりとした自分の哲学と確かな技術を身につけることが大切だ。会社としては、技術者を成長させる環境96づくりに力を注いでいく」
 ―次世代自動車開発の競争も激化している。
 「当社もかかわっている案件はあるが、まだ一部しか携わらせてもらえないのが実情だ。一事業を完全に任せてもらえるだけの実力がついていない。トヨタグループ内で『頼られる』存在になるには、もっと外に向いて力を発揮できる技術者集団にならなければと思う。10年後には、理想の車づくりを託されるよう、今は足場固めから始めている」

 

中部経済新聞の記事がスマホで読めます

2010年 9月16日の記事一覧

ニュースカレンダー

読み込み中...

過去の記事はこちらのページからご覧ください。

カテゴリー一覧

新聞の記事などについてのお問い合わせは、以下までお電話下さい。
中部経済新聞社 編集部
TEL : 052-561-5212

皆様の生の声をお聞かせ下さい。
記事に対する意見・ニュース提供

 

現在の位置:ホーム > ニュース > 2010年9月 > 16日 > 「トップ登板」トヨタテクニカル...